今回は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士 いわゆるFP2級について触れながら、お金に関する勉強方法について解説したいと思います。
結論として、FP2級(2級ファイナンシャル・プランニング技能士)に関して私が感じることは、
こんな感じだと思っています。
今回の記事では、FPの勉強内容が、具体的にどう役に立つのかを詳しく解説していきたいと思います。
このブログの運営者にゃんたは、こんな人です。
【実録】私がFP2級を取得して「良かった」と思うこと
40代も半ばになると、そろそろ老後のことがぼんやり気になり始めることと思います。
かと言って、具体的に何をどうしたら良いのかは分からず、結局は何もしない方が多いと思います。
しかし、現在の日本は超高齢化社会が進んでおり、お世辞にも明るい未来が待っているとは思えません。
この時代を生きる私達がやるべきことは、将来の資産形成に関して、正しい知識を付けていくことではないか と思っています。
こういった背景を前提に、今回私からはFPの勉強をおすすめしたいと考えています。
FPを勉強して何が良かったかというと、お金に関する知識を体系的に学べて、実生活ですぐに役に立つことです。
おそらく、FPの勉強内容と全く関係せずに暮らしている人はいないと思います。
自分でゼロからなにかを学ぼうとすると、何から始めたら良いかわからないので、途中で挫折するケースが多いと思います。
私は、資格試験がなんのためにあるかというと、勉強を挫折するのを防ぐためではないかと思っています。
自分の理解度が目に見えて分かりやすいので、資格の勉強をして資格を取ることはとても合理的だと思います。
実際に取得した私からしても、FP2級は他の資格と比べても一番実用的だと思っています。
なかなかここまで、生活に根付いた資格はないのではないかと思います。
つづいては、私が「FP2級を勉強して良かったな」と感じた実際の例をいくつか挙げたいと思います。
「給与明細」の見方が分かるようになる
お勤めをされている方はみなさん、毎月会社から「給与明細」を貰っていると思います。
そこには様々な項目が載っていて、様々な計算がされたのちに手取り額が算出されていると思います。
おそらく、この給与明細の見方がちゃんと分かる方って、意外と少ないように思います。
何かが引かれているけど、よく分からないよね~
まあ、経理の人がやっているんだから、合ってるでしょ…
こんな感じが一番多いのではないかと思います。
FPを勉強して一番早く役に立つのが、「給与明細の見方が分かるようになる」ではないかな? と思います。
なぜ「年末調整」をするのか 意味が分かるようになる
これも前項と同じで、会社員の方は、
毎年秋になると、保険会社から郵便が届いて、会社からは横長の用紙を渡されるよね~
くらいの認識の方も多いと思います。
FPを勉強すると、毎年年末近くに会社に提出しているあの「横長の用紙」の意味を、正しく理解できるようになります。
事務職で有利なスキルになる(経理でも)
私は元々美容師だったのですが、30歳の時に簿記2級を取得して、経理事務に転職をしました。
2度目の転職で、とある会社の経理部員として採用され、部員3名のうちの1人として働いていました。
そこで仕事をしているとき、簿記2級の知識だけでは理解できない内容がでてきました。
それが前項でも書いた「給与明細」の中にある「社会保険」に関する部分です。
給与計算は、会社の部署でいうと人事部の仕事になるので、経理担当者のメインの業務ではありません。
経理担当者のなかには、仕訳や決算のことは分かるけれど、給与計算についてはよく分からない方もいらっしゃいます。
給与明細の見方が理解できると、渡された書類に不明点があるとき、人事担当者にスムーズに質問することができます。
経理などの事務担当者にとっても、FPの勉強は有利な知識になると言えます。
NISAなど資産形成を始める時に役に立つ
2024年から新NISAが始まったので、資産形成に興味を持っている方も多いと思います。
私はNISAについては、日本に導入された2014年から運用を続けています。
さらに言うと、私は投資信託自体は2008年から運用を続けています。
投資信託を始めていて、その後にNISAが始まることを聞いたので、FPの勉強を始めたとも言えます。
FPを勉強すると、投資信託や株式・債券など、金融商品の全体像が分かるようになります。
老後に向けて自分はどう資産を増やしていくべきか、考えるきっかけになると思います。
NISA/投資信託については、別の記事で詳しく触れています。
興味のある方はぜひこちらも読んでみてくださいね。
高額療養費制度や医療費控除の意味が分かる
私は、25歳時に手術入院をともなう大病を経験しているので、他の同世代よりもかなり早く医療費について関心を持つことになりました。
高額療養費制度の仕組みを知るまでは、医療費がいったいどのくらい掛かるのかまるでわからないので、非常に不安を感じていたことを覚えています。
同時期に、医療費控除という仕組みがあることも認知しました。
この2つの制度については、SNSをみる限りでも質問に挙がっているのをよく見ます。
今のところ日本では、これらについて学校などで教わるわけではありません。
初めての入院と同時に、手探りで情報を集めているケースが大半です。
私の経歴でFP2級が役に立った実体験は、ざっとこんな感じになります。
職種によっては、他の範囲でも役に立つ部分はたくさんあると思います。
次の章では、FP2級の難易度を見ていきたいと思います。
FP2級の難易度
続いては、若干資格ハンター気味の私が感じるFP2級の難易度について解説していきたいと思います。
簿記2級と比べると、けっこう易しい
私は事務系の所持資格では他に「簿記2級」を持っています。
個人的な体感難易度は、こんな感じです。
簿記2級>>>>FP2級
上記のように感じる理由は、簿記は回答がほぼ記述式なのに対し、FP2級はほぼ選択式だからです。
FP2級の場合は、過去問を繰り返し解いて、内容が理解できれば合格できると思います。
あくまでも簿記2級との比較にはなりますが、FP2級は取りやすい資格だと思います。
体系的に学びながら達成感を得やすいと思います。
平均で150〜300時間勉強すればマスターできる内容
ネットをみる限り、FP2級取得に掛かる時間はだいたい150~300時間と書かれています。
毎日2時間勉強すると仮定して、3~5ヶ月で受検できるレベルということになります。
私の場合は、正社員で8時間のフルタイム勤務の合間に勉強をしました。
だいたいは上記の想定通りの進行度合いだったと思います。
下記は、私のFP講座の領収証と合格通知になります。
これを見る限り、通信講座の会社へ支払いをして5ヶ月後には合格通知を受領しています。
おそらく、想定通りの4ヶ月程度で合格出来たのではないかと思います。
これを見ていただけるとなんとなく、FP2級はフルタイムで働きながらでも勉強して取得できるイメージが持てるのではないかと思います。
【実録】FP2級教材の値段について
これはどんな資格の教材でも同じなのですが、値段の幅はかなり広いです。
結局は、どこまでフォローを求めるかによって教材の値段は変わってきます。
例えば、
① 自分で理解できるから、教本だけでいい
② 講義動画が沢山ある方が、理解しやすい
③ 不明点は、直接講師に質問して解消したい
こんな感じで、勉強する方によってニーズはさまざまです。
基本的には 価格=フォローの充実度 だと考えて頂ければ大丈夫です。
私が利用した教材はユーキャンの通信講座でした
ちなみに、私が使った教材はユーキャンの通信講座になります。
当時の教材で、教科書・問題集・解答書で全11冊ありました。
それにプラスアルファで、DVD動画の講義・講師の添削指導・講師への質問(回数上限あり)がついていました。
これでだいたい、当時の値段で6万円くらいでした。
そのあと私は、当時在籍していた会社から資格手当として資格取得に掛かった費用の半額を受給できたので、実質の自己負担額はおよそ3万円くらいでした。
これはあくまでも個人の一例です。
あとはあなたの勉強にあてられるお金・時間・理解度に応じて、最適な教材を選んで頂けたらと思います。
ユーキャンの教材は、現在だと下記の価格になっています。
私はこちらの教材で、1度の受検でFP2級を合格できています。
私にとっては、充分な教材の量と質だったと思います。
予算に余裕があって一度で合格を決めたい方は、こちらの教材を選ぶと間違いがないと思います。
経理部の同僚女子は独学で合格しました
私が一般企業の経理部で働いていたとき、同僚の女子社員が私の後につづいてFP2級を受験しました。
彼女も既に簿記2級は取得していて、そのあとのスキルアップとしてFP2級の取得を志していました。
彼女は市販の書籍を買って独学で受験し、無事に合格しました。
そんな彼女が使用したのが、こういったスタイルの教本になります。
どんな教材を選んだとしても、テキスト・問題集・過去問の最低3つは必要になると思います。
FP2級の勉強内容はこんな感じです
上記サイトが、日本FP協会の公式サイトになります。
勉強内容に関する詳細に関しては、上記サイトを見ていただきたいと思います。
最後にこちらでは、全体像をざっくりとご案内します。
学科試験内容
学科試験は、以下の6つのジャンルに分かれています。
おそらくどちらの教材を使用しても、下記ジャンルの7冊・7本に分かれると思います。
ここでは、私が思う各ジャンルのメインがどんな内容かを、ざっくりと解説していきたいと思います。
ライフプランニングと資金計画
私が思うこちらのジャンルの目玉は「公的年金と社会保険(健康保険)」です。
とくに、私のブログを読まれる世代の方がいま関心を持つと思われるのが、「扶養」や「年収の壁」についてではないかと思います。
まさにここ数年は、年収の壁の高さがどうなるかの過渡期でもあります。
ほかには、少子高齢化が顕著になってきたので、老齢年金の受給開始年齢が後ろ倒しになったり、私達の世代が受給できる金額が減る可能性が高まったりと、問題は山積みだと思います。
そういった事実を知ることは、将来の自分のリスクを回避する行動に繋げられるので、知っておくべき内容だと思います。
リスク管理
私が思うこちらのジャンルの目玉は「生命保険」です。
ここ数年の間に「生命保険を不要だ」という考え方も出てきています。
こちらのジャンルは、果たして本当に「生命保険が不要なのかどうか」を、自分の置かれた環境に置き換えて考えることができる内容になっています。
ちなみに私は、22歳から生命保険商品に加入しており、25歳で大病に罹患しました。
その後も2回、同様の大病を経験しています。
私のようなケースが、保険商品についてどうすることがベターなのかを、考えるきっかけにもなります。
金融資産運用
私が思うこちらのジャンルの目玉は「投資信託」です。
前章でも触れているとおり、私は2008年から投資信託商品の運用を続けています。
私がFP2級の勉強を始めたきっかけは、2014年にNISAが始まったことです。
なので、個人的にはこのジャンルが一番関心が高いです。
終身雇用制度が崩壊しつつあり、年金制度も破綻気味と言われている現在、金融資産運用について勉強する意義はとても大きいと思います。
タックスプランニング
私が思うこちらのジャンルの目玉は「所得税・住民税」です。
これも関係しない人がほとんどいないジャンルなので、誰でも興味が持てる分野ではないでしょうか。
どういう計算を経て、給与から所得税や住民税が天引きされるのかが分かるようになります。
法人税についても勉強しますので、会社の経理担当者はここの知識がいちばん仕事の役に立ちますよ‼
個人的にも、タックス・プランニングが一番仕事の役に立ったし好きでした。
不動産
個人的には、このジャンルが一番苦手でした。
宅建に通じる内容なので、宅建に興味がある方にとっては、このジャンルはとても面白いと思います。
建ぺい率・容積率などの計算問題が出てくるので、このジャンルは丸暗記ではなく考え方を理解しないと解けない内容です。
不動産関連のお仕事の方も、このジャンルは間違いなく役に立つ知識です。
相続・事業承継
私が思うこちらのジャンルの目玉は「贈与税・相続税」です。
親子間であっても、一定額以上の贈与には税金が掛かるので、知らないと後から課税される対象にもなり得ます。
私と同世代の方は、そろそろ相続が発生してもおかしくないので、大人であれば知っておいて損のない内容だと思います。
実技試験
これは、5種類の中から自分が得意なものを選んで受けるスタイルになっています。
個人で受験する方はおそらく「資産設計提案業務」が一番多いはずです。
理由は、学科試験と同じ出題範囲なので、受検に際し余計な労力が掛からないからです。
私が受講したユーキャンの教材でも、「資産設計提案業務」の受検を前提としてカリキュラムが組まれていました。
ざっくり解説してきましたが、どれも実生活に根ざした内容となっています。
この勉強内容と無関係な方はおそらくいないので、勉強したことは必ず役に立ちます。
勉強した内容は意外と覚えているものです。
受検から何年が経っても、過去に勉強した内容に触れたときには、すんなりと理解できるようになっていることに気づくと思います。
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100%対応できるかはわかりませんが、自身の経験を活かしてできるだけ多くの方の疑問に答えられるブログにしたい というのが、私の想いです!
まとめ
今回は「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」について、私の経験を交えて幅広い視点から解説させて頂きました。
文中でも書いていますが、私はFP2級の勉強内容は義務教育の中に組み込まれていてもおかしくない内容だと思っています。
学校を卒業して社会に出た時点で、おそらく全員が関わることになる知識と情報がたくさん詰まっています。
これから資産形成をしていきたいと考えたとき、最初にある程度正しい知識をつけておいたほうが、失敗せず近道になると思います。
もし現在時間に余裕があって、なにか学んでみたいと考えているなら、私はFP2級の取得をおすすめしたいと思います。
この勉強をしていく中で、他のジャンルに繋がっていく可能性も大いにあると思います。
人生の中で、学ぶことは楽しいことだと気づいて頂けると思いますよ。
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最後まで読んでいただきまして、まことにありがとうございました。
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