【本記事で使用するへアピースについて】
今回の記事では「付け方・馴染ませ方」をできるだけわかりやすくお伝えするため、実際に私が普段使っているヘアピースを使用して解説していきます▼▼▼


私が使用しているのは、上記画像の真ん中のサイズで▲▲▲
- 商品名 : 私元気 地肌風総手植え×人毛 BHADS812
後ろの長さ:25cm/色:ダークブラウン - 材質:人毛100%
- 製法:二重構造引き抜き総手植え
- ベースサイズ:横8×縦12cm
- クリップ:前後左右の4個タイプ
こちらのスペックは「薄毛カバーを自然に見せたい方向け」の標準的なタイプで、分け目の自由度が高く、馴染ませやすい構造となっています。
こちらのヘアピースについて、選んだ理由や詳しいスペックを解説した記事もあります。
▶ 人毛100%ヘアピース本人着用レビュー&3点比較!薄毛女性にぴったりの理由【私元気】

本記事の手順は、ほとんどの人毛100%部分ウィッグ/ヘアピースに応用できますよ!
こんな悩みに当てはまる方へ
部分ウィッグ(ヘアピース)は、
「フルウィッグほど大げさにしたくないけれど、気になる部分だけ自然にカバーしたい」
という大人女性に、とても便利なアイテムです。
特にこんな悩みがある方は、部分ウィッグで解決できる可能性が高いです。
- 分け目の白髪が急に増えてきた
- 頭頂部のボリュームがなくなり、つむじが割れやすい
- 薄毛が進んできて、外出時の視線が気になる
- 前髪が決まらない・後退してきた
- フルウィッグを卒業して、もっと軽く自然な見た目になりたい
- 部分ウィッグを買ったけど「付け方が全然わからない」
- 付けても不自然・ズレそうで不安
ひとつでも当てはまる場合、
正しい選び方と付け方を知るだけで、見え方が大きく改善します。

今回の記事では、実際の装着手順や馴染ませるコツを、美容師ユーザーの経験をもとに「わかりやすく」解説していきます!
\クリックでみたいところにジャンプできます/
ヘアピースとは?

ヘアピース(部分ウィッグ)とは、
気になる部分だけを自然にカバーできる「部分用のウィッグ」 のことです。
白髪・つむじの割れ・頭頂部のボリューム不足・薄毛など、
フルウィッグほど大きな範囲をカバーする必要がない方に向いています。
- 分け目だけ隠したい
- 頭頂部のボリュームを出したい
- 円形脱毛症の小さな範囲を隠したい
- 前髪だけ作りたい
…というさまざまな悩みに応じて、形・大きさ・長さが違うヘアピースから選ぶことができます。
より詳しいヘアピースの種類や用途別の選び方については、こちらの記事にまとめています。
▶ ヘアピースとは?選び方・種類・用途別おすすめ【美容師解説】
選び方の要点
ヘアピースの選び方については、別の記事で詳しく解説していますので、今回の記事では「付け方の理解に必要な部分」だけ簡潔にまとめます。
① カバーしたい範囲でベースの大きさを選ぶ
- 狭い範囲(白髪・分け目) → 小さめベース
- 頭頂部の広い薄毛 → 中〜大きめベース
- 生え際〜頭頂部までカバーしたい → 大きめベース
- 前髪だけ作りたい → 前髪ウィッグ
② 地毛の長さに合った「毛長」を選ぶと馴染みやすい
部分ウィッグは、ベースの大きさだけでなく
後ろの長さ(15cm/20cm/25cm以上など) を選ぶことができます。
大まかな目安としては、以下が自然に馴染みやすい長さです▼▼▼
- ベリーショート〜ショート:15〜20cm
- ボブ(軽め):20cm
- ボブ(重め):25cm
- ミディアム〜ロング:25cm以上
- 後ろでひとつ結びにしたい:25cm以上必須
- 肩より下のロングが欲しい:30cm以上(超ロング向け)
長すぎる場合は、「後からカットして調整」ができます。
③ より自然に見せたいなら「馴染ませカット」がおすすめ

購入時の状態そのままでも使えますが、毛量や長さが少し多く感じる方は、美容院でのウィッグカット(地毛との段差をぼかす調整)をすると、自然さが一気にレベルアップします。

私も後ろは自分で切れないので、美容院で地毛の長さに馴染むようカットをお願いしています!
参考記事▶ ウィッグカットは美容院でできる?自分でもできる?
ヘアピースを付ける前に準備したいもの
ヘアピースをキレイに、そして自然に付けるためには、必要な道具を揃えておくとスムーズに進みます。
以下のグッズがあると便利です。
必要なもの一覧
\ヘアアイロンの人気商品/
- ヘアピース本体
- 鏡(できれば 置き鏡 + 手鏡 もしくは三面鏡)
→後頭部の確認がしやすくなる。 - コーム(くし)
→分け目を作ったり前髪を整えるのに使いやすい。 - 粗めのブラシ
→ヘアピースの髪の毛を梳かすのに必要。
人工毛を含むヘアピースの場合は、金属製ブラシの方が静電気が起きづらい。 - ダッカール(ヘアクリップ)
→セットをする際に不要な髪を一時的に留めるグッズ。作業が格段にしやすくなる。 - ★霧吹き(※人毛100%を使う方)
→人毛100%ヘアピースは、乾いた状態だとクセを取るのが難しい。
いったん濡らしてクセを取りながらドライヤーで乾かすと、セットが格段にラクになる。 - ヘアアイロン/カーラー
→前髪・表面の仕上げ用。
人毛100%商品の場合は、アイロンなどで熱を加えることでツヤが出るようになる。 - アイロン用の下地スプレー(人毛ヘアピースの場合)
→人毛を熱から守る役割。必要があれば使用。
★人毛100%ヘアピースを使う方への補足
人毛100%のヘアピースは非常に自然ですが、湿気や保管の仕方によっては、
- 変な方向に前髪が曲がっている
- 毛先がハネている
- 表面にクセが出ている
といった状態になっていることもよくあります。
そのため、以下のような工程を踏むことで、綺麗な仕上がりにすることができます。
- 気になるところを霧吹きで軽く湿らせる(向きを変えたいときは根本から濡らす)
- 手ぐしで向きを整えながらしっかりドライヤーで乾かす
- きちんと乾かしてからアイロンで整えると艶が出る

人毛100%ヘアピースは、上記の3ステップを入れるだけで、仕上がりが段違いに自然でキレイになります。
【参考】今回の記事で使用するヘアピースのスペック
今回の「付け方・馴染ませ方」では、実際にわたしが普段使っているヘアピースを例に解説していきます。
みなさんが使っているヘアピースと多少違っても大丈夫ですが、次のようなスペックのヘアピースなら、この解説通りに装着・馴染ませが可能です。
\私が使っているのは真ん中のサイズです/

- 商品タイプ:私元気 地肌風総手植え×人毛 BHADS812(後ろ25cm/ダークブラウン/二重構造引き抜き総手植え製)
→分け目がとても自然で、どこで分けても地肌っぽく見えるタイプ。初心者でも境目が目立ちにくいのが特徴。 - 毛質:人毛100%
→地毛と同じようにアイロン・ドライヤーでセットでき、仕上がりの自然さが高い。 - 後ろの長さ:25cm
→ボブ~ミディアムの方に扱いやすい長さ。25cm以上あると、地毛と一緒にひとつ結びができるため、普段アップスタイルが多い人にも向いています。 - ベースサイズ:横8cm × 縦12cm
→生え際〜頭頂部までの薄毛やつむじ割れをカバーできる万能サイズ。 - クリップ:前後左右の4点固定
→しっかり固定されるタイプで、ズレにくく安心。
こちらのヘアピースを使った着用レビュー記事も書いています。
▶ 人毛100%ヘアピース本人着用レビュー&3点比較!薄毛女性にぴったりの理由【私元気】
なぜこのスペックを選んだのか?
\前髪生え際から頭頂部が薄毛気味だから/

▼▼▼
\これが今回のヘアピース着用後/

① 分け目や境目が自然で、馴染ませに手間がかからない

「二重構造引き抜き総手植え製」のヘアピースは、分け目もベースの境目部分もとにかく自然。
装着後に「どう自然に見せるか」という部分がラクになります。
② 4点クリップで安定し、初心者でもズレにくい

付け方の安定性はクリップ数で大きく変わります。
とくにベースサイズが大きいヘアピースを固定するときは、クリップは3点以下より4点あるほうが固定しやすいです。
③ 人毛100%はセットの自由度が高い
人毛100%商品は湿気やクセの影響を受けやすいものの、アイロン・カーラーで自在に整えられるため、地毛のスタイリングとほぼ同じ感覚で扱うことができます。
④ 25cm以上ならまとめ髪が可能
\顔周りだけカットしています/

後ろの長さが25cm以上あると、後ろでまとめ髪にすることができます。
地毛の長さがミディアム以上の方は、ここも考えておきたいポイントになります。
手元にあるヘアピースと種類が違っていても大丈夫?
もちろんOKです!
ただし、以下のタイプは仕上がりのコツが少し異なるので、該当する方は読むときに注意してください。
- 人工毛/人毛MIX
→アイロンやドライヤーの使い方が若干異なる(カール固定に時間がかかる) - ベースサイズが極端に小さい/大きい
→付ける位置や地毛との馴染ませ方が変わる - クリップ数が2〜3個
→固定のコツが少し必要になる
ヘアピースを付ける前の下準備
ヘアピースをつけたあとの「仕上がり」をキレイにするために、はじめに以下の2つをやっておくと、装着がとてもラクになります。
① 地毛の絡まりをブラシで取っておく
簡単にサッとでOKです。
地毛にブラシを入れておく目的は、以下のとおりです。
- 地毛の絡まりをほぐす
- ヘアピースを付けた時にピンが引っかかるのを防ぐ
- 最後の仕上げ時に整えやすくなる
この段階では、地毛に細かいセットまでは不要です(必要であれば、ヘアピースをつけた後に一緒にセットすればOKです)。
②ヘアピースの「中心」を合わせるため地毛を軽くセンターパートにしておく
ヘアピースを付けるとき、一番多い失敗が「左右の位置がズレる」こと。
ズレる原因のほとんどが、
- 地毛のどこが真ん中かわからなくなる
- ヘアピースの前クリップを載せる位置が曖昧になる
この2つです。

これを避けるために、付ける前に地毛を一旦センターパートで分けておくと、ヘアピースをつけるときのガイドになってくれます。
ヘアピースの基本の付け方
ここからは、実際にヘアピースを装着していきます。
ヘアピースの「前クリップ」の位置を決める
\ヘアピース付ける前の私はこんな感じです/

まずはヘアピースを持ち、前クリップ(中心のクリップ) が自分のほうを向くように持ちます。
そして、

地毛のセンター分けの中心に、前クリップの中心を合わせる
ここが一番大事なポイント!
- 前クリップ=ヘアピース全体の中心
位置は生え際から1~2㎝後ろくらいのところ(顔の形などに応じて変えてOK) - 中心の位置がズレると全体が傾く
- 逆に前髪の中心さえ合っていれば、後の調整が簡単になる
軽く「位置を置く」だけで、この段階ではまだパチッと止めなくてOKです。
前クリップを「前→後ろ」方向にパチンと留める
前クリップの位置が決まったら、前クリップを前から後ろに向かって押し込むようにパチッと留めます。
こうすると…
- クリップのテンションが自然に後ろへ流れる
- 土台が安定し、浮きにくい
- 付け位置がズレにくい
というメリットがあります。
前方向(手前側)に引っ張るように留めると浮きやすいので注意。
ここでいったん、

- 留めたクリップ(青矢印)が顔の中心にあるか
- ヘアピースの両端(赤矢印)が中心から等間隔の位置にあるか
を確認しておきましょう。

前髪ありタイプのヘアピースをお使いの方は、いったん前髪を上にめくってクリップの位置を見てみると分かりやすいです。
後ろのクリップを「後ろ→前」方向にパチンと留める(前クリップの延長線上に合わせる)
\鏡に写った状態と思って見てください/

次は後ろのクリップ。
感覚としては、
前クリップの「真後ろ」に来るように、後ろのクリップを配置します。
左手は、ヘアピースの分け目がずれないよう上から軽く押さえておき、右手で後ろの位置を決めるとズレにくいです。
こうすると左右の傾きが出ず、頭の丸みに沿った自然な仕上がりになります。

前クリップを起点に、後ろのクリップの位置を決める意識でOKです。
左右のクリップを留める(引っ張らなくてOK)


最後に左右のクリップを留めます。
この時のポイントは、
引っ張って固定しない。そのまま自然に落ちた位置に留める。
横方向に無理に引くと…
- 左右バランスがズレる
- ベースが歪む
- トップが浮く
ので、「ヘアピースが載っている位置に沿って軽くパチッ」でOKです。

4つのクリップがしっかり留まっていれば、このあと全体にブラシを入れたり、うしろで髪の毛をひと結びにするときにも、ずれることはありません。
ヘアピースの分け目を整える
\私は真ん中分けです/

引き抜き総手植えタイプは、どこで分けても自然に見えるのが最大の強み。
分け目の位置を変えたい場合は、
正しい位置で装着した状態で根本を軽く霧吹きで濡らし、コームで新しい位置に分け目を入れ直してあげれば、スムーズに分け目を変えることができます。
乾いた状態だと分け目の位置が固定してしまっているため、なかなか変えることが難しいです。

分け目を入れ直したあと、ドライヤーの熱を当てて乾かせば、新しい位置で分け目が固定してくれます。
ピンで留めてあるので、必要以上に強く動かさなければ、ドライヤーの風を当てても大丈夫です。
前髪とサイドバングのセットをする
私のヘアピースは、美容院で前髪とサイドバングをカットしてもらってあります。
そのため、ヘアピースの装着が終わったあとには、必ず顔周りのセットも行っています。
整える順番はこんな感じです。
- コームで、前髪とサイドバングの落ちる位置を軽く整える
- 前髪の横幅をだいたい3等分に分け、両サイドはダッカールで留めておく
- 必要があれば、アイロンを入れる箇所にアイロン用下地を馴染ませる
- 3等分した真ん中の毛束にアイロンを入れる
- 両サイドにアイロンを入れる
この5ステップだけで、顔周りは一気に自然になります。
\サイドバングをダッカールで避けて
前髪のセットをしています/

前髪をふんわりさせたい場合は、おでこから90度くらい角度をつけて(おでこから離して)、根本からアイロンを入れていきます。

前髪からサイドバングにかけては、顔の周りを髪の毛が放射状に落ちるイメージでアイロンを入れましょう。

このようにアイロンを入れると、前髪とサイドバングのあいだや、サイドバングと後ろの髪の毛のあいだが、パックリ割れるのを防ぐことができます。
必要な場合はヘアピースの後ろと地毛にもアイロンを入れる
装着が終わったら、ここでアイロンを使うと一番時短でキレイに仕上げられます。
- 人毛ヘアピースのクセ
- 地毛のうねり・ハネ
これらをまとめて1回で整えると、地毛とヘアピースの質感が完全に揃い、境目がゼロになってくれます。

▼▼▼
\私はいつもこんな感じにまとめてます/

最後に全体のバランスをチェック
最後に鏡で「正面~横~後ろ」をぐるっと一周チェックしていくと、さらに自然に仕上がります。
- 分け目は自然?
- 表面が浮いていない?
- サイドのまとまりに違和感はない?
- クリップ跡は見えていない?
- 後頭部の丸みは綺麗?

横や後ろは、手鏡や三面鏡であわせ鏡にして確認すると完璧です。
まとめ|ヘアピースは「選び方」と「付け方」で自然さが大きく変わる
ヘアピースは、白髪・薄毛カバー、前髪やトップのボリュームアップなど、大人女性のさまざまな悩みを自然にサポートしてくれる便利なアイテムです。
しかし、
①選び方
②付け方
③馴染ませ方
この3つが揃ってはじめて、本来の自然さを発揮します。
今回の記事では、実際に使用したヘアピースのスペックをもとに、初心者さんでも迷わず付けられるよう手順を細かく紹介してみました。
特にポイントになるのは…
- 地毛に合った「長さ」「明るさ」を選ぶ
- ヘアピースの中心を合わせる
- 前クリップ→後ろ→左右の順に留める
- 付け終わったら「地毛と一緒に」セットする
- 顔まわりは馴染ませカットで格段に自然になる
という部分。

慣れてくると、つけるだけなら「朝3分で完成」するレベルの簡単ルーティン になるので、最初だけこの記事を見ながらゆっくり進めてみてくださいね。
あなたが自分らしく、好きな髪型で過ごせますように✨
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