ウィッグを購入したあとに意外と悩むのが、

長さや量を変えたい場合は、
どこでお願いすればいいの?
ということではないでしょうか。
「いつもの美容室に頼んだら断られた」という声も耳にしますし、「自分で整えるしかないのかな…?」と不安になる方も多いと思います。
私自身、美容師としてお客様のウィッグをカットした経験もあれば、医療用ウィッグを使う立場として「カットしてもらう側」になったこともあります。
どちらの立場からも言えるのは、
ウィッグのカットは、きちんと対応してくれる美容室を選べば、安心してお願いできる
ということ。
今回の記事では、
- (医療用)ウィッグやヘアピースのカットは、どこで頼めるのか
- 自分で整える場合の注意点
- 美容師としてのリアルなアドバイス
をまとめてみました。

これからウィッグを購入する方や、すでに購入して「カットどうしよう…?」と悩んでいる方は、ぜひ参考にしてみてくださいね🌷
💇♀️ウィッグカットは「どこで」お願いできる?
掲載例▶ ブライトララ提携サロン紹介ページ
ウィッグを購入したあとにまず迷うのが、「どこでカットしてもらえるの?」という点ですよね。
結論から言うと、美容室によって対応の可否が異なります。
どこの美容院でもできる、というわけではないです。
ウィッグメーカーの提携サロン
一番安心で確実なのは、(医療用)ウィッグのカットに対応している美容室。
ウィッグメーカーの公式サイトでは、ウィッグカットに対応している提携サロンを掲載していることが多いです。
下記は例として、ブライトララの提携サロン掲載ページから抜粋したものです。
Brightleleでお買い求めされたウィッグはもちろん、他店舗様のウィッグもOK!
カットやサイズ調整はもちろん、お客様のご希望をお伺いしたり、似合わせカットの提案も。
人毛や人毛MIXなどの医療用ウィッグのカットはもちろん、人工毛ファイバーのファッションウィッグも対応できます。
ウィッグメーカーの提携サロンでは、美容師がウィッグ専用のカット技術を習得しており、
- 似合わせカット
- 毛先の重さ調整
- スタイリング指導
- 付け方・かぶり方レクチャー
まで含め、丁寧に対応してもらえるのが特徴です。

💡ポイント
とくに「医療用ウィッグ」対応サロンは、個室や半個室を持っているところも多く、人目を気にせず安心して相談できますよ!
✏️参考:提携サロンを持つウィッグ専門店
▶ ブライトララ
▶ アクアドール
▶ リネアストリア
▶ アンベリール
▶ 私元気
ウィッグ専門店の「購入後アフターサービス」としてのカット
お店によっては、ウィッグ購入代金にアフターサービスまで含まれていたり、購入後の店内でそのまま似合わせカットまで対応可能なところもあります。
アフターサービス一体型のウィッグ専門店は、平均価格は高くなりがちですが、全てをお任せしたい方にはおすすめできます(相場は10万円~)。

アフターサービス一体型のウィッグ専門店では、自社製品に精通したスタッフが常駐しているため、ウィッグのシャンプーなどの細やかなサービスまで受けることができます。
いつもの美容室には頼めるの?

一般の美容室でも、ウィッグ類のカット対応をしてくれるお店もあります。
ただし、ウィッグの素材や構造によっては、対応が難しいケースもあるため、事前に電話など「ウィッグのカットは対応可能ですか?」と確認するのがおすすめです。
✏️確認しておきたい情報
・ウィッグのメーカー名(例:ブライトララ、ピンクエイジなど)
・素材(人毛 or 人工毛 or 人毛MIX)
・フルウィッグか部分ウィッグか
・希望内容(前髪カット、全体の量調整、スタイル変更など)

私も実は最近、通院先である総合病院内の美容院でヘアピースのカットをお願いしています。
次の項で、お願いすることになった経緯をご紹介します!
私のケース|病院内の美容室に問い合わせてみた
ウィッグカット対応を「明記していない」美容院でも、実際に相談してみると「できますよ」と受けてもらえるケースもあります。
たとえば私自身、通院先の総合病院内にある美容室に相談したときもそうでした。
新たに購入した「人毛100%のヘアピース」について、カットをお願いできるか聞いてみたのです。
そのお店は特に「ウィッグカット対応」とは書かれていませんでしたが、病院内という環境もあり、以下のような背景がありました。
- 抗がん剤治療などで、髪を失う患者さんが多く通う
- 院内の別店舗では、医療用ウィッグが販売されている
- 髪の悩みを抱える方が、相談に訪れる機会が多い
そのため、問い合わせてみたところ「対応できますよ!」と快く引き受けてくれました。

このように「ウィッグ対応」と書かれていなくても、
医療機関の近くや院内にある美容室では、柔軟に対応してもらえる場合もあります。
「まずは問い合わせてみる」ことが大切です。
✏️実際に、美容院でカットしてもらった後のヘアピースの写真はこちらの記事でご覧いただけます。
▶ 人毛100%ヘアピース本人着用レビュー&3点比較!薄毛女性にぴったりの理由【私元気】
⚠️美容室にお願いする前に確認しておきたいこと(トラブル回避編)
こちらの章では、ウィッグメーカーの提携サロン以外でカット調整を依頼する場合の注意点をご紹介していきます。

ウィッグのカットは地毛のカットとは少し違うので、お願いする前にいくつか確認しておくと安心ですよ!
① カット対応の可否を必ず確認

ウィッグのカットをお願いしたい場合は、お店が「ウィッグカット対応」かどうかを必ず確認しておきましょう。
美容室によってNGが出る理由は、主に次の2つです▼▼▼
1️⃣ ウィッグやヘアピースは、お客さんの髪の毛とはまったく違うカット技術が必要なため
根元の構造や毛の密度が特殊で、通常の切り方ではカットラインが崩れやすく、いつもの感じで切ると不自然になってしまうことがあります。
2️⃣ 人工毛など一部の素材は、ハサミの刃を傷めてしまう可能性があるため
美容師が使うプロ用シザーは1本10万円以上することも多く、専用のウィッグ用ハサミを用意していないと、刃が欠けるリスクがあります。
こうした理由から、美容院によって対応の可否が分かれるのです。
💡ポイント
「ウィッグのカットはしてもらえますか?」と聞いてみてOK。
「人毛MIXです」「フルウィッグ(またはヘアピース)です」など、素材やタイプを伝えられるとスムーズです。
② カット料金の目安は?
ウィッグカットの料金は、通常のカット料金とは別に設定されていることが多く、相場はだいたい3,000円〜8,000円前後です。
- 「前髪のみ」なら3,000円前後
- 「全体のバランス調整や毛量調整込み」だと5,000〜8,000円前後
が一般的です。
③ 仕上がりのイメージは写真で共有を

ウィッグは長さや毛量が長め多めに作られているものが多く、カット前と後の印象がガラッと変わります。
美容師さんに仕上がり時の希望を伝えるときは、写真で共有するのがいちばん確実です。
スマホの画像でも雑誌の切り抜きでもOK。
- 前髪の長さはこのくらいにしたい
- いまは毛先が重い感じがするので、こんな感じにしたい
など、具体的に伝えることで理想に近づきます。
④ カット後のメンテナンスも確認しておこう

一度カットして綺麗になっても、使っていくうちにだんだんと、
- 毛先がパサついて広がってきた
- スタイルが崩れてきた
と感じることがあります。

そういった場合、同じ美容室でアフターメンテナンスもお願いできるかを聞いておくと安心です。
💇♀️自分でウィッグをカットしたい場合の注意点とおすすめ方法
最近は、

自宅で少しだけ整えたい
前髪の長さだけ自分で調整したいな…
という声も多く、自分で軽くカットする人も増えています。

ただし、ウィッグは一度切ると元に戻せないため、慎重に進めることが大切です✂️
① 最初から「理想の長さに切ろうとしない」
前髪を一気に切ろうとすると、思ったより短くなってしまうことがあります。
ウィッグの場合は一度カットすると元に戻せないので、少しずつ確認しながら進めるのがポイントです✂️

前髪カットの感覚をつかみたい方は、
現役美容師さんが実演している YouTube動画 を参考にするのもおすすめです。
📹️参考動画:
【セルフカット】小顔効果抜群の後れ毛・前髪の切り方!(AYAMAR美ヘアチャンネル/Youtube)
実際のハサミの入れ方や角度が見られるので、初心者でも分かりやすいですよ。
私は実際にこのような美容師さんの動画を見ながら、自分のヘアピースの前髪を少しずつ整えています。
顔周りをほんの少し調整するだけでも、ぐっと自然に馴染むようになるので、思い切らずに“微調整”から始めるのが安心です🌿
② ウィッグ専門店でハサミを購入できます
通販型のウィッグ専門店でも専用のハサミが販売されていますので、これから揃えたい方は参考にしてください。
参考商品▶ ウィッグ専用カットハサミ wgn005 2,840円/アクアドール
ウィッグのカットに使うハサミについては、普段使うような文房具用の物だと、髪の毛を傷める原因になるため、あまりおすすめはできません。
③ 「ちょっとした調整」の範囲にとどめて
自分でできるのは、あくまで前髪や顔周りの長さ調整・軽い毛量調整までにしておくのが安心です。

長さをかなり短くする/量を大幅に減らすなど、スタイルを大きく変えるようなカットはやはり、プロに相談するのがおすすめです!
ウィッグ・ヘアピースのご相談について
「これ、自分のケースに合うかな?」「実際の使い勝手はどうなんだろう?」
そんなふうに迷われる方がとても多いです。
当ブログでは、可能な範囲で読者の方からのご相談にもお応えしています。
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