ウィッグをつけたときに、

もみあげが浮いちゃう…
こめかみのところも浮いちゃう…

顔周りが浮いて見えちゃう…
対処法ってあるのかなあ?
こんな悩みを感じたことはありませんか?
実はこの「顔周りが浮いて見える問題」は、
あなたの付け方が悪いわけでも、センスがないわけでもありません。
ウィッグの
・構造
・サイズ感
・顔周りの造り
あとは、
・顔の骨格
などによって、
浮きやすい・浮きにくいタイプがはっきり分かれるのです。
今回の記事では、
40代の元美容師 かつウィッグユーザーの私が、
- ウィッグのもみあげやこめかみなど、
顔まわりが浮いてしまう原因 - 症状別の具体的な対処法
- それでも解決しない場合の選択肢
を分かりやすくまとめてみました。
「どこが浮いているのか」を確認しながら、読み進めてみてくださいね。

このブログの運営者にゃんたは、こんな人です。
- 40代の子なし主婦で、元美容師
- 治療による脱毛で、
20代から累計5年以上ウィッグ生活を経験 - 現在も日常的に、
ウィッグとヘアピースを併用している
まず確認▶ウィッグが「浮いて見える」主な原因は?
ウィッグが浮いて見える原因は、大きく分けて3つのパターンがあります。

まずは、ご自身の状態に一番近いものを確認してみましょう。
もみあげ・こめかみ部分が浮く場合
鏡を正面や斜めから見たときに、
- もみあげ部分がピタッと肌につかない
- こめかみ周辺がパカッと浮いて影ができる
このような状態の場合は、ウィッグの
顔周りの構造が合っていない可能性があります。
特に多いのが、
- もみあげ部分にワイヤーが入っていない
- こめかみ部分にクリップがついていない
といったケースです。

このタイプの浮きは、部分的な工夫やアイテムの見直しで改善できることが多いのが特徴です。
後ほど、具体的な方法をご紹介していきます。
横・サイド全体が浮く場合
もみあげだけでなく、
- 耳の上あたり
- サイド全体がふわっと浮く
- 横から見ると頭が大きく見える
という場合は、サイズやフィット感が原因になっていることが多いです。
具体的には、
- ウィッグが大きめで余っている
- アジャスター調整が甘い
- 地毛がうまく収まっていない
などが考えられます。

このタイプは、付け方や調整方法を見直すことで改善するケースが多くあります。
後ほど、具体的な方法をご紹介していきます。
おでこの生え際が不自然・浮いて見える場合
正面から見たときに、
- おでこの生え際に隙間が空いてしまう
- 前髪をあげてセットしたいのに上手くあがらない
- おでこが見えるスタイルにするとなんか変
この場合は、
ウィッグの生え際まわりの構造そのものが原因かもしれません。

付け方やグッズでは限界があり、
ウィッグの種類自体を見直すことで一気に解決する方も多いポイントです。
※このタイプの方には、後ほど「フロントレースウィッグ」について詳しく解説します
タイプ別|ウィッグの浮きを防ぐ対処法まとめ
ウィッグの浮き問題は、
「どこが浮いているか」によって対処法が変わります。

こちらの章では、症状別に
「まず試してほしい方法」から
「それでも難しい場合の選択肢」
までを整理してご紹介します。
あなたの症状に近いものはどれ?
もみあげ・こめかみが浮く
▶ 【A】へ
横・サイド全体が浮く
▶ 【B】へ
おでこの生え際が浮く/不自然
▶ 【C】へ
【A】もみあげ・こめかみが浮く場合の対処法
もみあげやこめかみ部分だけが浮く場合は、顔周りの仕様を工夫することで改善できるケースが多いです。
もみあげにワイヤーが入った商品を選ぶ
下記画像のウィッグでは、
四角で囲まれた部分に樹脂製のワイヤーが入っていることを表しています。
▲掲載商品▶ 医療用ウィッグ 人毛MIX カルムショート 13,800円/ブライトララ
もみあげ部分にワイヤーが入っているウィッグは、顔のラインに沿わせることができるのが特徴です。
特に、
- 顔の凹凸に左右差がある方
- こめかみ部分がへこんでいる方
は、ワイヤーなしだと浮きやすくなります。

ワイヤー入りなら、軽く押さえるだけで肌に沿わせやすく、前から見たときの不自然さを軽減できます。
もみあげに「医療用樹脂製ワイヤー」が使われる理由は?

▲掲載商品▶ 総手植えフルウィッグ) ショートボブ べべカットパーマ 39,800円/ピンクエイジ
医療用ウィッグでよく使われるのが、樹脂製のやわらかいワイヤーです。
ワイヤーと言っても金属ではなく、医療用プラスチックでできています。
このタイプは、
- 金属アレルギーの心配が少ない
- 肌あたりがやさしい
- 長時間つけても痛くなりにくい
などといったメリットがあります。

投薬治療中や敏感肌の方でも使いやすく、自然さと快適さのバランスが良い仕様です。
上記画像商品については別の記事で詳しくスペック解説をしています。
気になった方はぜひこちらもごらんください▼▼
▶ ピンクエイジに人毛ウィッグ登場!べべカットパーマを美容師が徹底解説レビュー
他にも、もみあげ部分に樹脂製のワイヤーを使用した商品はたくさん登場しています。
以下はその一例です▼▼▼
もみあげウィッグ・うぶ毛つきバンドを使う
▲掲載商品▶ 人毛100%もみあげウィッグ 装着用シール付き 6,980円/ブライトララ
▲掲載商品▶ 人毛100%うぶ毛つきウィッグ用バンド 4,580円/ブライトララ
今使っているウィッグを変えずに対処したい場合は、
部分アイテムをプラスする方法もあります。
- もみあげウィッグ
- うぶ毛つきバンド
を使うことで、
地肌との境目がぼやけ、浮きが目立ちにくくなります。

「あと少し自然に見せたい」
という方には、取り入れやすい方法です。
もみあげウィッグ・うぶ毛つきバンドの解説動画も載せておくので、気になる方はどんな感じか見てみてください。
もみあげウィッグ紹介動画▼ブライトララ公式Youtubeチャンネルより
▲使用商品▶ 人毛100%もみあげウィッグ 装着用シール付き 6,980円/ブライトララ
うぶ毛つきバンド紹介動画▼ブライトララ公式Youtubeチャンネルより
▲掲載商品▶ 人毛100%うぶ毛つきウィッグ用バンド 4,580円/ブライトララ
ウィッグ専用テープ・のりを使う
▲掲載商品▶ ウィッグテープ 980円/ブライトララ
▲掲載商品▶ フェイススキングルー 1,470円/クラッセ
一時的な対処としては、
ウィッグ専用のテープやのりも有効です。
ただし体質によっては、
- 毎日使うのが負担になる
- 肌トラブルが出やすい
- 貼る位置が難しい
と感じる方も少なくありません。

テープやのりなどは、風が強くてウィッグが外れてしまいそうな日などに使う「補助的な方法」として考えるのがおすすめです。
ウィッグ専用テープとウィッグ用のりの解説動画も載せておくので、気になる方はどんな感じか見てみてください。
ウィッグ専用テープ紹介動画▼ブライトララ公式Youtubeチャンネルより
▲使用商品▶ ウィッグテープ 980円/ブライトララ
ウィッグ用のり紹介動画▼コスプレ総合専門店CLASSEクラッセ公式Youtubeチャンネルより
▲掲載商品▶ フェイススキングルー 1,470円/クラッセ
このような対処をしても
「毎回浮きが気になる」
「正面まで不自然」
という場合は、
ウィッグの構造自体を見直しした方が楽になることもあります。
※後ほど【C】で詳しく解説します
【B】横・サイド全体が浮く場合の対処法
横やサイド全体が浮いている場合は、フィット感・サイズ調整がポイントになります。
顔周りにクリップがついた商品を選ぶ

上記は、別の記事で使用した私物ウィッグ内部の画像です。
❷=こめかみ
❹=えりあし
で、合計4箇所にクリップがついているタイプになります。
商品はこちらになります▼
▲掲載商品▶ セミ手植えフルウィッグ) ウィンドパーマ セシリア 15,000円/ピンクエイジ
上記のウィッグを着用すると、顔周りはこんな感じになります▼▼▼
②の部分が、こめかみのクリップで固定された箇所になります。


上記ウィッグの着用レビュー記事ではほかにも、ウィッグ内部や顔周りの写真を掲載しています。
もう少しウィッグ内部の詳細を見てみたい方は、こちらからご覧いただけます▼
▶ ピンクエイジはバレるのか?フルウィッグ本人着用レビュー|40代美容師ブログ
顔周りにクリップが付いているウィッグは、地毛に固定できるためズレにくいのが特徴です。
特に、
- 頭のサイズが小さめ
- ウィッグが余りやすい
という方には、とても向いています。
他にも、こめかみ部分にクリップを使用した商品はたくさん登場しています。
以下はその一例です▼▼▼
▲掲載商品▶ 医療用ウィッグ 手植えバング 人毛MIXベルショート 19,800円/ブライトララ
クリップを購入して自分で付ける
▲掲載商品▶ ウィッグ付属クリップ5個セット 699円/ブライトララ
今使っているウィッグにクリップが付いていない場合でも、別途購入して後付けすることは可能です。

お裁縫が苦手でなければ、クリップを別途購入して数か所留めるだけでも、サイドの浮きが改善することがありますよ。
地毛の処理・アジャスターの準備を見直す

意外と多いのが、
- 地毛がボコッと偏っている
- アジャスターを「とりあえず」で調整している
というケース。
地毛をなるべく平らにまとめ、アジャスターを左右均等に調整するだけでも、フィット感がかなり変わることがあります。
この点については、初心者向けに詳しく解説したこちらの記事も参考になります▼▼▼
▶ ウィッグ付け方のコツ教えます|ネットは?アジャスターは?40代美容師ユーザーが解説します【初心者向け】
ウィッグが余る場合は縫い縮める
どうしてもサイズが合わない場合は、ウィッグの内側を縫い縮めるという方法もあります。
ただし、
- 元に戻しにくい
- 失敗すると被り心地が悪くなる

といった懸念点もあるため、
不安な場合は無理せず、専門家や購入元に相談するのがおすすめです。
【C】生え際の浮きが気になる方は「フロントレース製法」も選択肢に
下記は、私物ヘアピースの生え際にフォーカスした写真です。

▲髪の根本に見えている半透明のアミアミ部分が「フロントレース」です。▲
下記商品にもおでこの生え際に「フロントレース」が使われています。
▲掲載商品▶ 手植えフルウィッグ) アリス ストレート 23,400円/ピンクエイジ
もみあげ・サイドだけでなく、
- おでこの生え際が不自然
- 生え際が浮いてしまう
という場合は、
付け方や調整だけでは限界があるケースも少なくありません。

こうした悩みには、
フロントレース仕様のウィッグが向いていることがあります。
フロントレースは、
- 生え際を自然に見せやすい
- 前髪なしスタイルとの相性が抜群
という特徴があり、
「生え際の浮き問題が一気に解決した」という声も多いタイプです。
フロントレースを動画で見ると、下記のような外観になります。
こちらは、韓国のウィッグメーカーピンクエイジ公式Youtubeチャンネルの商品説明動画です。
▲使用商品▶ ピンクエイジ手植えウィッグ

上記の動画ではどの商品かは書かれていませんが、
ピンクエイジでは、
・手植えウィッグ
・総手植えウィッグ
には全て、
生え際にフロントレースが搭載されていますよ!
フロントレースウィッグについては、こちらの記事でも詳しく解説しています▼▼▼
▶ フロントレースウィッグが浮くのを何とかしたい方に読んでほしい記事
ウィッグが「ずれる」場合の対処法(髪の毛がない・少ない方へ)
ウィッグの「浮き」と同様に、実はとても多いのが

ズレている気がして落ち着かない
という悩みです。

下を向くのが不安
風が吹くと気になる
動くたびに位置を直したくなる
こうした感覚があると、
外出そのものがストレスになってしまいますよね。

実際にSNSのフォロワーさんからも、こんな質問をいただきました。

髪の毛があるときは、
ウィッグのクリップを地毛に挟めたのですが、
髪の毛が抜けたあと、
ウィッグがずれないか心配です。
何か良い方法はありますか?
これは、治療中や脱毛後の方からとても多く寄せられる悩みです。
顔周りにウィッグバンドを巻くという方法
▲掲載商品▶ ウィッグ固定バンド2タイプ 1,200円/ブライトララ
髪の毛が少ない、または抜けている状態の場合、
ウィッグの下に「ウィッグバンド」を巻いてから着用する
という方法があります。
ウィッグバンドを使うことで、
- 頭とウィッグの間に摩擦が生まれ、ズレにくくなる
- 顔周りのスキマが埋まるので、浮き感が軽減されやすい
- クリップに頼らず固定できる
といったメリットがあります。
特にポイントなのは、
頭全体を強く締め付けるのではなく、顔周りを意識して使うこと。

こめかみ〜生え際付近が安定すると、
「ズレているかも…」という不安がかなり減りますよ!
ウィッグバンドの解説動画も載せておくので、気になる方はどんな感じか見てみてください。

動画ではスタッフさんがヘドバンして検証してくれていますよ😂
ウィッグバンド紹介動画▼ブライトララ公式Youtubeチャンネルより
▲使用商品▶ ウィッグ固定バンド2タイプ 1,200円/ブライトララ
それでもウィッグが浮く場合の選択肢
ここまで紹介した方法を試しても、

どうしても浮きが気になる…

毎回調整するのが正直つらい…
と感じる方もいらっしゃると思います。
でもそれは、あなたの工夫や努力が足りないわけではありません。
ウィッグにはどうしても、
「合う・合わない」があります。

次の項で、無理をしないための現実的な選択肢をご紹介します。
医療用ウィッグを検討するという選択
一般的なファッションウィッグと比べて、医療用ウィッグは
- フィット感
- 顔周りの設計
- 肌へのやさしさ
が重視されて作られています。
特に、
- もみあげやこめかみが浮きやすい
- 長時間つけることが多い
- 敏感肌・投薬治療中
という方は、医療用ウィッグを選ぶと
「最初から楽になる」ケースも少なくありません。
医療用ウィッグは
「特別な人だけのもの」ではなく、
悩みを減らすための選択肢のひとつです。
医療用ウィッグについて詳しく知りたい方は、こちらの記事も参考にしてみてください▼▼▼
医療用帽子やルームウィッグという現実的な解決法も

毎日
ウィッグで完璧にして出掛けなきゃ!
と思っていませんか?
実は、
- 近所への外出
(スーパーの買い物や子供の送り迎えなど) - 通院
- 体調が優れない日

こういった日はシーンに応じて
ルームウィッグや帽子を併用するのも、とても現実的な方法です!!
ルームウィッグや医療用帽子は、
- 圧迫感が少ない
- サッとかぶることができる
といった特徴があるので、
「今日はこれでいいかな?」と気持ちを楽にしてくれる存在になります。
ルームウィッグや医療用帽子については、こちらで詳しく紹介しています。
▶ おすすめルームウィッグ ブライトララの素肌ウィッグボブを着用レビュー!
▶ 人気の医療用帽子をご紹介!おしゃれな外出用や髪の毛付きもあります◯
美容師による調整というプロの手を借りる選択
サイズ調整やカットについては、自分でやろうとして限界を感じる方も多い部分です。
- 縫い縮めが不安
- 切りすぎたら戻せない
- どこを調整すればいいか分からない

そんなときは、
ウィッグカットに対応している美容師に相談するのもひとつの方法です。
プロの視点で見ると、
「ここを少し直すだけで浮きにくくなる」
というケースも珍しくありません。
ウィッグカットやカット対応美容院については、こちらの記事で詳しく解説しています▼▼▼
▶ ウィッグカットは普通の美容院でできるの?自分でできるの?
よくある質問(FAQ)
Q:ウィッグが浮くのは不良品なのでしょうか?
A:必ずしもそうとは限りません。
頭の形や顔立ちとの相性で浮いて見えることも多く、ウィッグのサイズやタイプ(構造)を見直すことで改善するケースもあります。
Q:初心者でも自分で対処できますか?
A:軽度の浮きであれば、アジャスター調整やテープ・のりの併用などで改善できることもあります。
ただし無理せず、必要に応じて他の選択肢も検討してみてください。
Q:テープやのりは毎日使っても大丈夫?
A:専用品を正しく使えば問題ない場合もありますが、肌トラブルが出やすい方は注意が必要です。
あくまで補助的な方法として考えるのがおすすめです。
まとめ
ウィッグのもみあげや顔周りが浮いて見える原因は、人それぞれ異なります。
- もみあげだけの問題
- サイド全体のフィット感
- 地毛のまとめ方
- ウィッグの構造そのもの(生え際フロントレースの有無など)
まずは「どこが浮いているのか」を知り、自分に合った対処法を選ぶことが大切です。
それでもうまくいかない場合は、
ウィッグの種類を見直したり、
別の方法を選ぶことも、決して間違いではありません。

少しでも
「外に出るのが楽になった」
「鏡を見るのがつらくなくなった」
そんなお手伝いができたら嬉しいです!
ウィッグ・ヘアピースのご相談について
「これ、自分のケースに合うかな?」「実際の使い勝手はどうなんだろう?」
そんなふうに迷われる方がとても多いです。
当ブログでは、可能な範囲で読者の方からのご相談にもお応えしています。
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