こんにちは、にゃんたです。
40代なかばの子無し主婦で、元美容師です。
私は今までに、何度か大病を経験しています。
その治療に伴う脱毛をカバーする目的で、フルウィッグ生活を通算3年半ほど経験しています。
私の場合は、治療中も、ファッション目的でも、普通のウィッグと医療用ウィッグの両方を使っています。
今回は、意外に知られていない 医療用ウィッグと普通のウィッグの違いを解説しながら、おすすめの医療用ウィッグをご紹介していきたいと思います。
医療用ウィッグと普通のウィッグは何が違うの?
ウィッグに興味がある方の中でも、とくに「治療による脱毛を控えている方」と「脱毛症の方」は、「医療用ウィッグ」という言葉をよく耳にすると思います。
「医療用ウィッグ」という言葉の定義は、実はあいまいです。
言葉の「意味合い」だけを考えると、治療中の方や脱毛症の方の使用を前提として作られたウィッグの「ジャンル名」のことです。
逆に、「医療用」以外のウィッグは、一般的には「おしゃれ・ファッション目的」で作られていることを指しています。
ここまで読んでも、6割位の方は「結局、医療用ウィッグとそれ以外のウィッグは、いったい何がどう違うの?」と感じていると思います。
「医療用ウィッグ」の言葉の意味をさらに深く知って頂けるよう、次の章で3つの章に分けて解説させていただきます。
医療用ウィッグとは?その① 本来はMed・ウィッグ認証商品のことを指す
個人的には、医療用ウィッグ=「Med・ウィッグ」のこと と考えています。
「Med・ウィッグ」というのは、「医療用ウィッグ」というジャンル名で販売される商品に対し、一定の品質を保証するために、業界団体が制定した基準のことです。
「Med・ウィッグ」が制定された背景には、粗悪品の流通があったことが記されています。
(以下引用部分)
制定の背景として
抗がん剤投与および放射線治療の副作用などによる脱毛症患者に対して、毛髪業界では、脆弱・敏感な頭皮に配慮した医療用ウィッグとして販売をしております・・・(中略)
日本毛髪工業協同組合HPより引用
・・・近年、医療用ウィッグについては、インターネット販売など販売経路の多様化・複雑化が進んでおり、中には粗悪品が流通することもあり、製品の品質についての基準がない状況が課題としてされてきました。
上記を要約すると、こんな感じになります。
「Med・ウィッグ」 制定の背景
・本来の医療用ウィッグは、脆弱・敏感な頭皮に配慮した製品を指していた
・ネット通販など販路の多様化で、医療用ウィッグの粗悪品が流通するようになった
・医療用ウィッグの品質基準がない状況が、課題となった
上記のような背景をもとに、業界団体の日本毛髪工業協同組合は、「医療用ウィッグ」商品の品質を保証するための基準を設けました。
品質保証基準として「Med・ウィッグ」を制定した
「Med.ウィッグ」とは、「日本毛髪工業協同組合」に加入している組合員・特別会員が製造・販売している商品のことで、「JIS S 9623」 に適合しているものを指しています。
ちょっと複雑な話になりましたが、「Med・ウィッグ」マーク制定の目的は、粗悪品との差別化を図ることです。
日本毛髪工業協同組合は、基準に合格したものに、医療用ウィッグ「Med・ウィッグ」マークをつけられるようにしたのです。
たとえば、私がよくこのブログで取り扱っているピンクエイジの公式サイトには、以下のように「Med・ウィッグ」マーク説明ページが設置されています。
日本毛髪工業協同組合のホームページでは、「Med・ウィッグ」認証を受けているメーカー名を、以下のように掲載しています。
私のブログで取り扱っているウィッグメーカーは、ほぼ上記に掲載されています。
ショップ名と会社名は、異なるところもあります。
例えば、ブライトララは「京越株式会社」、アクアドールは「株式会社クロスオーバー」で、上記のリストに載っていますよ。
医療用ウィッグとは?その② 結局どれを選ぶかはユーザーが決めてOK
前項でご説明した通り、医療用ウィッグというものは、治療による脱毛中の方や脱毛症の方など、地肌が敏感になっている方の使用を前提として作られています。
ちなみに、私は肌が強い方なので、治療中でも問題なくファッションウィッグを使えていました。
下記画像は、治療中に使用していたファッションウィッグをかぶっている私です。
下記は私物ウィッグの画像です。
これは一例ですが、左側が医療用ウィッグの裏面で、右側がファッションウィッグ裏面の画像です。
※他の記事で使用した画像なので、ここでは黄色い丸は無視してください。
治療中に医療用ウィッグを使うかファッションウィッグを使うかは、あくまでも体質や予算・外観の好みを含めた「個人の判断」になります。
逆に言うと、治療中や脱毛症でない方でも、商品の外観や使用感などの好みが合えば、医療用ウィッグを使ってOKなのです。
あくまでも医療用ウィッグは、地肌が敏感になっている方でも、問題なく使える品質の商品であるということです。
医療用ウィッグとは?その③ 医療用に普通のウィッグを使うときの注意点
治療中などで髪の毛を失っている方がファッションウィッグを使う場合、ひとつ注意点があります。
これは商品によるのですが、髪が全くない状態で地肌に直接ファッションウィッグをかぶると、ウィッグの隙間から地肌が見える可能性があります(全てのファッションウィッグでそうなるわけではありません)。
ファッションウィッグは本来、「髪の毛がある方が、地毛の上からかぶることを想定」して作られています。
なので、ファッションウィッグの根本に多少隙間があっても、そう問題ではないです。
脱毛中にファッションウィッグを使ったら、「隙間から地肌が見えてしまう!」とお困りの場合は、黒いインナーキャップを使うなどの対策を考えましょう。
100%カバーできるかは、ウィッグの髪の密度や植え方によりますが、直接地肌にかぶるよりもカムフラージュができると思います。
黒いインナーキャップというのは、下記のような商品を指します。
\画像クリックで商品ページにジャンプします/
\画像クリックで商品ページにジャンプします/
私は実際に、過去の治療中はファッションウィッグを使うことが多かったです。
理由は、「当時の私は収入がなくて、高いウィッグを買う余裕がなかったから」です。
参考までに。
医療用ウィッグのよくある勘違い
こちらの章では、医療用ウィッグに関する「よくある勘違い」について、取り上げていきたいと思います。
具体的には、医療用ウィッグの助成金関連のお話になります。
はじめに|私はFP2級所持者です
医療用ウィッグの助成金関連の説明を始める前に、私の所有資格について簡単に触れておきます。
私は、2級ファイナンシャル・プランニング技能士(俗称FP2級)という資格を持っています。
FP資格ではお金に関する勉強をするのですが、2級では健康保険や医療費控除について、かなり濃厚に学ぶことになります。
その中で、医療用ウィッグの購入費用が、健康保険や医療費控除の適応に「ならない」ことを知ったのです。
私自身は、25歳の時に医療用としてウィッグを使った経験があったので、FPの試験範囲の中でも、この部分だけは絶対に忘れないな~と思いました。
医療用ウィッグ購入費用は健康保険適用「にはならない」
前項でも触れましたが、こちらであらためて説明していきたいと思います。
医療用ウィッグには、「医療用」という名前がついています。
このことから、医療用ウィッグは、
・通院入院費用と同じように、健康保険の適用になるのでは?
・医療費控除の計算に含められるのでは?
と考える方がいらっしゃるかもしれません。
残念ながら、医療用ウィッグの購入費用は、健康保険の適用にはなりません。
また、医療費控除の対象にもなりません。
理由としては、ウィッグの購入は「医療費」にはあたらないからです。
このことについては、様々な大手ウィッグメーカーのサイトでも、説明がされています。
ただし、自治体によっては「ウィッグ助成金制度」というものを設けているところがあります。
次の項では、健康保険「以外」の助成制度について、解説していきたいと思います。
実際に、私が暮らすエリアではウィッグ助成金制度を導入しており、私も助成金を受けた一人です!
ウィッグ助成金制度の対象は「全てのウィッグ」
「医療用ウィッグ」について調べている方で、特に多いのは、「がんの治療による脱毛対策用で、ウィッグを探している方」だと思います。
その場合、お住まいのエリアによっては「ウィッグ助成金制度」が適用されるケースがあります。
ここで、気をつけて見て頂きたいポイントがあります!
ウィッグ助成金制度の「ウィッグ」とは、何を指している?
本記事の最初の項では、ウィッグの造りには「医療用ウィッグ」と「ファッションウィッグ」がある、と説明しました。
しかし、こちらの章でお話しする助成金制度の対象は、すべてのウィッグになります。
具体的には、外観や造りなどは全く関係ありません。
ポイントは、用途が抗がん剤治療による脱毛対策用かどうか、という点です。
実際に、ウィッグ助成金制度がある自治体では、対象者を以下のように定めています。
ウィッグ助成金の対象者は以下の方
① 助成金制度のある自治体に住民登録のある方
② がんと診断され、現在その治療を行っている方
③ がんの治療に伴う脱毛により、ウィッグなどを必要とする方
例として、東京都港区のホームページを引用させて頂きます。
出典:がん治療中の方へ|東京都港区HP
上記を要約すると、以下のようになります。
用途が「がん治療の副作用による脱毛対策」であればほぼ全部が対象
具体的には、ウィッグ本体も、インナーキャップも、ケア帽子も、自作ウィッグであっても(!) OKと、書かれています。
なぜ私がこちらを強調するのかというと、実際に私の周りでこんな方が見えたからです。
「医療用ウィッグ」じゃないと、ウィッグ助成金は申請できないでしょ?
私ががんの治療中に買ったのはファッションウィッグだから、ダメでしょ?
こう思い込んで、助成金を申請しなかった方がいたからです。
もし、勘違いをしていたかも…とハッとした方が見えたら、ぜひお住まいの自治体に助成金制度がないかを調べてみて下さい。
助成対象品には、材質・製法・値段などはまったく関係ありません。
インターネットで「◯◯(おすまいの地域) ウィッグ助成金」と検索すると、該当がある自治体ならヒットすると思います!
医療用ウィッグは人毛100%商品「だけじゃない」
こちらも、たまにある勘違いの例になります。
「医療用ウィッグ」という名前を聞くと、なにか特別な高級品 のように感じる方がいらっしゃいます。
さらに、医療用ウィッグ=すべて人毛100%ウィッグ だと思い込んでいる方もみえます。
医療用ウィッグは、必ずしも人毛100% とは限らないです!
医療用ウィッグには、① 人毛100% ② 人毛人工毛ミックス ③ 人工毛100% の、3パターンの商品があります。
ちなみに、現在私が持っている医療用ウィッグは、6千円台の人工毛のものと、2万円台人毛人工毛ミックスのものが一つずつですよ。
医療用ウィッグのラインナップ|かなり豊富です
前項までを読んでいただいた方であれば、医療用ウィッグには様々な商品ラインアップがあることが想像できると思います。
こちらの章では材質や予算別で見られるよう、私のブログ内で扱っている医療用ウィッグについて、一例をご紹介していきたいと思います。
人毛100%の医療用ウィッグはこちら
現在私のブログでは、ブライトララの商品などをご案内しています。
商品ページ▶️医療用ウィッグ 部分手植え 人毛100% ナチュレシリーズ 選べる3タイプ 23,800円〜43,800円(税込)
商品紹介記事▶️【医療用ウィッグ】ブライトララ人毛100%ナチュレはお手頃で長さ・サイズ・色展開豊富です‼️美容師レビューブログ
人毛人工毛ミックスの医療用ウィッグはこちら
現在私のブログでは、ブライトララ・アンベリールの商品などをご案内しています。
商品ページ▶️医療用ウィッグ 部分手植え人毛MIX サラシリーズ 選べる3タイプ 29,800円(税込)
商品紹介記事▶️【本人着用】自然な人毛MIXウィッグ ブライトララのサラシリーズ
商品ページ▶️宅配無料試着ができる医療用ウィッグアンベリール 39,800円(税込)~
商品紹介記事▶️自宅で2点無料試着できる医療用ウィッグ アンベリール
人工毛の医療用ウィッグ
現在ブログ内では、ブライトララ・ピンクエイジの商品などをご案内しています。
商品ページ▶️
素肌ウィッグ 竹 ショート&ボブ&ミディアム 選べる3タイプ 6,480円(税込)
素肌ウィッグ 接触冷感 選べる2タイプ 6,980円(税込)
素肌ウィッグ 接触冷感 シェリーセミディ 6,980円(税込)
商品紹介記事▶️【ウィッグ初心者にもおすすめ】帽子のようにかぶれるルームウィッグ|夏でも涼しい接触冷感タイプも❄ブライトララの素肌ウィッグシリーズ
商品ページ▶️
手植えフルウィッグ) ソフィア Cカールパーマボブ 21,900 円(税込)
手植えフルウィッグ) ネイチャーショート 21,600 円(税込)
手植えフルウィッグ) ボブCカール 22,900 円(税込)
商品紹介記事▶️【韓国ウィッグ通販ピンクエイジ】人気ボブスタイルおすすめ3選【40代50代女子も◎】
医療用ウィッグは、材質や造りなどたくさんのラインナップがあります。
ご自身の予算や用途に合わせてぴったりのウィッグを選べるよう、お力になれればと思います!
医療用ウィッグ全般について知りたい方は
今回は医療用ウィッグと普通のウィッグの違いについて、さまざまな資料を用いて解説させていただきました。
精一杯説明させていただきましたが、おそらく
「ここがどうなってるのか分かったら買いたい…」
「いきなり販売先に問い合わせすると、勧められそうで怖い…」
という点もあるかと思います。
医療用ウィッグについてや、ウィッグ全般について、なにかお知りになりたいことがありましたら、下記ページからお問い合わせ頂ければ、できる限りお答えさせて頂きます。
他にも、ブログ内でご紹介している商品について、もし何かお知りになりたい場合は、お気軽にお問い合わせ下さい!!
まとめ
今回は、医療用ウィッグと普通のウィッグの違いについて、よくある質問を交えながら解説させて頂きました。
医療用ウィッグについては、まだまだ知られていない部分が多いかも知れません。
今後みなさんの役に立ちそうな関連情報が出てきた場合は、こちらに追記させて頂きます。
みなさまが治療を受けながら快適なウィッグ生活を送れるよう、微力ながらお手伝いできればと思います。
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最後まで読んでいただきまして、まことにありがとうございました。
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