こんにちは、にゃんたです。
40代半ばの美容師兼着付師です。
いままでに、結婚式場やお客様のご自宅に出張訪問をしたり、私の自宅にお客様にお越しいただくなどして、着付とヘアセットのお仕事をさせていただいています。
また、和裁の勉強をしていた時期もあるので、着物をどうやって仕立てるのかや縫い方についても分かります。
仕事だけではなくプライベートで着物を着るのも好きなので、夏の浴衣や冬のあわせのきものまで、機会があればたくさん着るようにしています。
こちらはわたしのアイコンなのですが、実はこちらアンティークの着物を着ているんですよ‼⏬⏬⏬
こちらは本物のわたしです。アンティークの普段着きものを着ています⏬⏬⏬
私のプロフィール詳細はこちらの記事で詳しく書いています。
私は一人っ子なのですが、今の主人と出会う前の38歳の時に父を、39歳時には母を見送りました。
もちろん、実家の片付けもひとりでしました。
両親と私は、電車で片道3時間の距離に離れて暮らしていたので、その行き来だけでもかなりハードでした。
さらに両親の終の棲家が持ち家ではなかったので、部屋を空っぽにして明け渡す必要があり、ひとりでやるのがかなりの重労働でした。
私のケースは同年代の友人と比べると少し早めかなと思いますが、40代以上の方であればおそらくこの先実家の整理をする日がいつか来るのでは??と思います。
また、私と同じようにご両親の住まいが持ち家ではないケースも、おそらく沢山あると思います。
今回は、私の経歴のうち「着付師兼きもの愛好家」の観点から、実家などに眠っている着物の整理・処分方法について解説させていただきたいと思います。
結論からいうと、実家にあるものの整理を全部ひとりでやるのはかなりの重労働です(経験者談)。
もしも着物についての知識がないのであれば、不要な着物類については買取査定に出すのが一番負担が少ないと思います。
実家にあるものの整理処分を考えると、他にもやらないといけないことはきっと沢山あると思いますので(経験者談)…。
着物は価値が分かる人がいないとそのまま処分されるケースが大半
前置きでもお話しましたが、私は30代のうちに両親を見送りました。
主人は私より5歳年上なのですが、お義母さんは健在で義実家で一人暮らしをしています。
主人の友人の中には、年齢的にも実家の整理が必要になるケースが出てきています。
私は一応着物に詳しいため、主人の友人(とくに独身男性)が実家の整理をするときによく声がかかります。
その内容は、
実家に着物が残っているのだけど、価値がよく分からないから欲しいものがあれば持っていって良いよ
というものです。
残念ながらうちも狭いマンションぐらしで、私には物を置ける実家もありません。
いくら良い着物があったとしても、全部を貰うわけにはいかないです。
そんな時には、せめてもう少し早く声をかけてくれていたら、着物を処分せずに済む方法を案内できたかもしれないのになあ…と思います。
それでもだいたい、着物を頂ける時には1~2枚は頂きます。
直近では、着物を収納する葛籠(つづら)も頂きました‼
こちらは着物を収納するための箱「漆塗りの葛籠(うるしぬりのつづら)」です⏬⏬⏬
漆には防腐・防虫効果があるので、今で言う「タンスに◯◯」や「◯シューダ」みたいな役割を持っています。
とくに男性の場合、着物の価値が分かる人はほとんどいません。
いくら良い着物が眠っていても、そのまま処分されるケースが多いです。
まずはこの現実を知っていただきたいと思います。
着物を自分で着られない人は袖を通す回数がかなり少ない
お嫁入りのときには、両親から着物を仕立ててもらった方も多いかと思います。
ところが自分で着物を着られない方は、着付にお金が掛かることや、そもそも着慣れない物を着るのを煩わしく感じてほとんど着ないケースも少なくありません。
本当に着物が好きな方を除いて、若者だけでなくお母さん世代であっても、日々の忙しさや煩わしさから着物から遠ざかっているケースが多いです。
こうなると着物を所有はしていても、実際に着る機会はかなり少ないのではないかと推測されます。
着物は実際に着る人の元で輝くもの
私は現代の着物がそこまで好きではなく、アンティーク(100年以上経過したもの)のほうが好きです。
理由は、現代ものに比べて色や柄がはっきりしていて、そこに魅力を感じるからです。
独身時代はよく、アンティークのきものを探しにいろんなお店や骨董市に足を運んでいました。
着物の良いところは、100年以上経っても着る人さえいれば着られるところだと思っています。
着物が売買されるのには理由があって、着物自体の価値もさることながら、それを求める需要があるからです。
それは、有名ブランドバッグや宝石・車と同じ理屈です。
持ち主が所有物に価値を感じていないのであれば、手放してお金に変えたほうが結果としては全員が幸せになれるのではないかなと思っています。
こちらは私のアンティークきもののひとつです⏬⏬⏬
羽織・帯・きものすべてアンティークになります。
もし、これを機会にきものを着られるようになりたい‼と思う方がみえるようなら、着付教室に関連する記事も書きたいなと考えています。
着付教室は内容や値段がピンキリなので(きものと同じですね)自分に合うところが見つかれば、そこまで負担なく着られるようになると思います。
わたしの通学先は、師範を取得するまでにけっこう時間とお金が掛かりました…。
モノには価値がある|どんなサービスでも利用前に見積を取るのが大事
もし家に眠った着物類を売りに出したいと考えた場合、必ずやったほうが良いことがあります。
それは他の何かを買ったり売ったりするときと同じで、「見積を取る」ということです。
私はいままでに、売買どちらのケースでも相見積もりを取った経験があります。
具体的には、以下の通りになります。
お金を支払うサービスの見積
・引越費用
・賃貸入居の初期費用
・実家の不用品処分費用
お金を受け取るサービスの見積
・着物・楽器・洋服・ブランド品の売却
若干話が逸れますが、私は仕事で自動車業界に15年ほどいたのですが、自動車もまったく同じ原理で売買されます。
買取サービスの見積(仕事で)
・中古車・事故車の買取
着物の買取と感覚が近いのは、中古車の買取だと思います。
人気があり需要があるかどうかがすべてなので、いつの製造なのかはあまり関係がありません。
こういったサービスを利用したことがない方も多いかと思います。
私は一定額以上のモノやサービスを売買するときは、いつも何社かを比較検討する方法を取っています。
そこで重要なのが、対象となる商品に詳しい専門業者以外に売ると安く買われる可能性があるということです。
ひょっとしたら実家に眠っている着物類の中には、高い価値を持つものがあるかもしれません。
もし時間が許すようでしたら、査定に出して比較するのも悪くないと思います。
買取査定を受ける方法は3種類ある
これは着物に限ったことではありませんが、不用品を売ってお金に換えたい・お金を払って不用品を回収してもらいたいと考えた場合、その査定を受ける方法は3つあります。
1️⃣・訪問査定
2️⃣・宅配査定
3️⃣・店頭査定
私は上記の中で実際に利用したことのあるサービスは、以下の通りになります。
1️⃣訪問査定(=自宅に来てもらう)
これは、実家を退去するときの不用品回収依頼時に利用したサービスです。
依頼内容は家具全般の回収依頼だったので、とてもひとりで運び出せる量ではありませんでした。
訪問査定以外では、メールで物品明細を申告して見積金額を出してくれる業者さんも利用しました。
結果的には 1️⃣訪問査定 の業者さんの中の1社が一番メリットを感じた(支払金額が安かった)ので、1️⃣の業者さんに依頼しました。
メリットは自分で出向かずに見積もりを取れるところで、デメリットは知らない人を家に入れるところです。
わたしには当時家族がいなかったため一人での対応でしたが、どの業者さんもとくに契約を無理強いをするなどの行為はありませんでした。
3️⃣店頭査定(=お店に持ち込みする)
これは、実家に眠っている不用品買取依頼時に利用したサービスです。
その当時わたしは車を所持していたので、車に不用品(着物含む)を積んで存命時の母と一緒に実店舗まで出かけていきました。
結果としては、訪問先によって若干の買取価格のばらつきはあったものの、買取金額はそこまで変わらない印象でした。
メリットは金額に納得行かない場合にそのまま持って帰れることで、デメリットは労力とガソリン代です。
着物などを買取査定に出す場合は、上記を参考にして頂ければ幸いです。
次項では、着物類に強い買取業者をいくつかご案内したいと思います。
着物の買取に強い業者を2つご案内します
これから、買取業者を2社ご案内します。
この2社はCMなどで有名なので口コミもたくさん出ており、どちらにも良い口コミ・良くない口コミがあります。
良くない口コミの大半は、どちらも他社と比べて提示価格が安めだったというものです。
これはモノによって変わるものだと思うので、個人的にはそこまであてにはならないかな…と思っています。
買取専門店【福ちゃん】(株式会社REGATE/REGATE Inc.)
下記は、福ちゃんのYoutube動画になります。
こちらはCMで名前を聞いたことがある方も多いと思います⏬⏬⏬
福ちゃんの買取方法は、出張・宅配・店頭買取の3つ
福ちゃんの買取方法は、出張買取・宅配買取・店頭買取の3つになります。
いずれの方法でも、買取までのおおまかな流れは同じです。
入金方法は、出張買取と店頭ならその場でお支払い・宅配買取なら口座振込になります。
最初は、電話かメールでの問合せからスタートになります。
メールで問い合わせする場合は、以下のようなフォームに記入して送信します。
福ちゃんのよくある質問と公式ホームページ
HP内には、以下のような「よくあるご質問」について詳しく記載されています。
福ちゃんについて詳しく見てみたい方は、こちらから公式HPをごらんください⏬⏬⏬
バイセル(株式会社BuySell Technologies)
下記は、バイセルのYoutube動画になります。
こちらはCMで名前を聞いたことがある方も多いと思います⏬⏬⏬
バイセルの買取方法は、出張・宅配・店頭買取の3つ
バイセルの買取方法は、出張買取・宅配買取・店頭買取の3つになります。
いずれの方法でも、買取までのおおまかな流れは同じです。
入金方法は、出張買取と店頭ならその場でお支払い・宅配買取なら口座振込になります。
最初は、電話かメールでの問合せからスタートになります。
メールで問い合わせする場合は、以下のようなフォームに記入して送信します。
バイセルのよくある質問と公式ホームページ
HP内には、以下のような「よくあるご質問」について詳しく記載されています。
バイセルについて詳しく見てみたい方は、こちらから公式HPをごらんください⏬⏬⏬
出張買取|対応が不安な方は、家族や友人に同席を依頼するのも手
仕事で来られるとは言え、家の中に知らない人を入れることに不安を感じる方もいらっしゃると思います。
そういう場合は、家族や友人に査定時の在宅や同席をお願いしましょう。
本当はその値段では手放したくないのに、わざわざ査定に来てもらったから悪くて断れない…と感じてしまう方は、この方法を取ることをおすすめします。
私ははっきり断れるタイプなので、最初から一人で対応しました。
買取業者は、着物以外の買取も行っているケースがほとんどです
今回ご案内した業者に関わらす、大手の買取店はほとんど着物以外のモノの買取も行っています。
もし着物以外にも不用品があって捨てるべきか悩んでいるものがあれば、一緒に査定してもらえます。
買取業者側も、せっかく出張訪問したのであればひとつでも良い品を多く買い取って帰りたいと考えています。
こちらは福ちゃん⏬⏬⏬
出張買取限定で高く買取ることを宣言しています。
背景を見ると、楽器やカメラ・食器なども買取可能である様子がうかがえます。
こちらはバイセル⏬⏬⏬
こちらも、着物以外のものも幅広く買取できることを宣伝しています。
売り手側も何度も査定を受けるのは大変だと思うので、他にも不用品があれば一緒に査定してもらっても構いません。
ただしどの商品に関しても、値段に納得ができなければその時はきっぱりとお断りしましょう。
査定を受ける時の鉄則です。
宅配査定サービスについて私の意見
私は、宅配査定サービスを利用したことはありません。
引越の見積もりではネット上での査定を受けたことがあり、感覚的にはそれに近い気がしています。
メリット
・家に他人を入れずにすむ
・送られてきた箱に入れて送り返すだけで完了
・対面ではないので断りやすい
デメリット
・訪問査定よりは安い値段がつくケースが多い(見積金額というのは、現場のほうが値段を優位に着けられる傾向があります。引越の見積と同じです。)
・査定完了までに時間がかかる(数日掛かるケースが多い)
・返却依頼時に送料が掛かるケースもある
福ちゃんでは、2箱以上の返送に関しては、お客様負担と明記してあります。
こちらは福ちゃんです⏬
バイセルでは、買取を依頼しない場合の返送料はお客様負担と明記してあります。
こちらはバイセルです⏬
上記のメリット・デメリットを考慮されたうえで、ご自身の現状に合った着物の買取方法を検討して頂ければと思います。
クーリング・オフ制度について
上記サイトにもある通り、いったん契約の申し込みや契約の締結をした場合でも、契約を再考できるようにし、一定の期間であれば無条件で契約の申し込みを撤回したり、契約を解除したりできる制度が「クーリング・オフ」です。
これはモノを買う場合だけでなく、売る場合も適用されます。
今回ご案内した2社も、クーリングオフについてきちんと明記しています。
万が一売却したあとに、やっぱり売却を取りやめたい…となった場合、規定の期限内であれば売買契約を中止することができます。
このことを知ったうえで、安心して買取契約をして頂ければと思います。
念のため、2社のクーリング・オフに関する表記ページも掲載しておきます。
万が一の場合は、こちらを参照の上ご対応をお願いいたします。
こちらは福ちゃん⏬
参考URL:サービスご利用規約|株式会社REGATE(福ちゃん運営会社)
こちらはバイセル⏬
参考URL:クーリング・オフ|株式会社BuySell Technologies(バイセル運営会社)
まとめ
今回は、実家の断捨離で着物が出てきたらどうしたら良いかについて、着付師・和裁士で実家の断捨離経験を持つ私の観点から解説させて頂きました。
私達の年代は、いずれは実家の整理をする日がやってきます。
当分先の話だと思っていても、私のように両親が相次いてこの世を去るケースもあります。
時間のあるうちに実家の中にあるモノについて、この先どうしていくのが良いかを話し合って決めておくことをおすすめします。
みなさまが納得のできる断捨離ができるようお祈りしております。
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最後まで読んでいただきまして、まことにありがとうございました。
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