こんにちは、にゃんたです。
40代半ばの子なし主婦です。
私は20代の10年間、美容業界で美容師として働いていました。
私は1年ほど前から、生えぎわや頭頂部の薄毛や白髪の伸びをカバーするため、外出時だけヘアピースを着用しています。
今回は、薄毛や白髪をカバーできる商品をお探しの方向けに「いまの自分に合う部分ウィッグ/ヘアピースの選び方」について、考え方をご提案していきたいと思います。
結論として部分ウィッグ/ヘアピースを購入する時は、前もって以下のポイントを確認しておくと、スムーズに決めやすいと思います。
【大事な順】事前に確認したいこと
❶ 予算
❷ 素材
❸ カバーしたい範囲と長さ
❹ 地毛の明るさ
上記で4つポイントを挙げているとおり、私は、部分ウィッグ・ヘアピース選びというテーマはけっこう奥が深くて壮大なものだと思っています。
とはいえ、はじめに予算と素材がある程度決まらないと、商品の数が多すぎて決められないですよね。
とりあえず今回の記事では、❶から順に読みながら自分に合う商品を見つけて頂ければと思います。
※ちなみに、部分ウィッグとヘアピースは同じものを指すので、ここから後は表記を「ヘアピース」に統一していきます。
ヘアピース購入の予算はいくらぐらい?
モノの購入にあたり予算を決めるとき、ほとんどの方は一番最初に世の中の製品はどんな価格帯で販売されているかを調べると思います。
リサーチをして対象製品の価格帯を知り、自分の収入・職業・生活スタイルなどを考え、私はだいたいこのぐらいの予算までで買おう‼と考えると思います。
このときはまだほとんどの方は、ヘアピースの素材や製法について詳しい知識がない状態だと思います。
なのであくまでも、ヘアピースが世の中でどんな価格で販売されているかを知り、自分はいくらまで出せるかを考えるのが目的になります。
ヘアピースは素材によってどう違う?
ヘアピースは、大きく分けると以下3種の素材で構成されています。
❶ 人毛100%
❷ 人毛・人工毛ミックス
❸ 人工毛100%
基本的には、ヘアピース(ウィッグも同様)の素材は上記のどれかにあたります。
私がよく、ヘアピースやウィッグの素材について思うのが、「洋服や着物の選び方と似ている」ということです。
洋服・着物の素材には、綿・絹・麻などの天然繊維と、ポリエステル・レーヨン・キュプラなどの化学繊維がありますよね。
それぞれどちらにもメリット・デメリットがあり、私達女性はそれらの特徴を知ったうえで衣類を選んでいると思います。
たとえば仕事で着るブラウスを選ぶときに、
あまり家事は得意じゃないから、シワにならない化繊の方がラクなんだよね~
綿100%のシャツが一番だから、アイロンがけくらいはキチンとやるわ‼
このように、人によって考え方が変わると思います。
ヘアピースやウィッグの選び方も同じで、基本的にはご自身の価値観に合うものを選ぶことで失敗が少なくなると思います。
上記の話をふまえて下記表を見て頂くと、なんとなくそれぞれの素材の特性が見えてくるのではないかと思います。
※人毛人工毛ミックス商品は、下記表の人毛と人工毛の中間くらいだと考えて下さい。
服でいうと、絹・レーヨン・キュプラが混合されているようなイメージです。
メリット | デメリット | |
❶人毛 製品 | ・見た目が自然 ・パーマやカラーができる | ・ものによっては 値段かなり高め(何十万円) ・商品によってはクセが強く 扱いが難しい |
❷人工毛 製品 | ・値段が安め ・形状が記憶されているので 洗って乾かしても スタイルが崩れない | ・ものによっては不自然に見える ・パーマやカラーはできない |
いかがでしょう。
どちらにもメリット・デメリットがあるので、絶対にどちらのほうが良い‼とは言えないですよね。
ちなみに私が自分のヘアピースを2点とも人工毛で選んだ理由は、
人工毛のウィッグやヘアピースは比較的安く買えるし、なによりクセがつかないからラクなんだよね‼
こんな感じです。
私は元々、美容師という仕事をしていた人間です。
今までにたくさんお客さんの髪に、ヘアアイロンやコテを使ってセットをしてきました。
が、基本的には「材質よりも扱いやすさのほうが重要」という価値観の持ち主なのです。
実際に、服のアイロンがけが面倒で嫌いです(笑)。
さあ、あなたの場合はヘアピースやウィッグになにを求めますか?
ヘアピースのカバー範囲と長さはどのくらいがいい?
「カバー範囲と長さはどのくらいがいい?」というのは分かりやすく言うと、
・薄毛や白髪はどこにどのくらいあるか?
・地毛はどのくらいの長さか?
ということです。
まずはじめに、カバー範囲を以下のように絞ると探しやすくなります。
ほとんどのヘアピース商品は以下❶~❸に合うよう開発されており、さらにどんなヘアスタイルにも合うよう長さを2種類で展開しているものが多いからです。
カバー範囲
❶ 前髪生えぎわ~後頭部まで
❷ 分け目~後頭部まで
❸ 頭頂部のみ
まずは❶~❸の目的別で商品を探すと、自分に合うものが見つけやすくなります。
❶ 前髪生えぎわ~後頭部までをカバーするヘアピース
私の場合は、
なんどか大きな病気を経験するうちに、前髪の生えぎわも分け目も後頭部も、全体的に量が少なくなっちゃった…
あと額のシワも気になるから、前髪がついているヘアピースじゃないと困るんだよね…
という悩みの持ち主です。
そんな私が選んだのが「前髪つきヘアピース」になります。
とにかくカバー範囲が広いことが特徴です。
以下に、その商品例を並べてみます。
ピンクエイジのヘアピース(人工毛/16,000円台~)
こちらは、ピンクエイジ公式サイトのモデル着用画像です。
見えている部分はすべてヘアピースになります。
こちらは、上記商品を着用している私の画像です。
到着時に前髪が長めだったので、まだ前髪カットをせずに着用しています。
こちらが商品裏面の造りになります。
フロントレースが8cm四方で、その周りに中心から18cm四方でネット素材が広がっています。
ピンが7個ついているので、かなり広範囲から頭頂部をがっちりと留めるタイプになります。
風が吹いても、ピンで留めたところはめくれないです。
こちらは人工頭皮ではなく、フロントレースとネット素材で構成されているので、大きさの割には通気性は良好です。
ヘアピース単体の長さはこのようになっています。
頭皮の大きさもさることながら全体のカバー範囲もかなり広いので、髪全体の量が少ない方もこのタイプはとても使い勝手が良いと思います(それは私です)。
上記商品については、到着日から使用開始直後の様子についてレビュー記事を書いています。
こちらの商品が気になる方は、ぜひ下記記事も読んでみて下さい。
ピンクエイジでは、前髪つきヘアピース商品は他にもラインナップがあります。
商品ごとのレビュー記事もありますので、興味のある方はこちらもご覧ください。
前髪をつくると幼い感じがする、自分のイメージと合わないという方には、下記のような前髪なしのワンレンに近いスタイルのヘアピースもあります。
スタイル・長さは、こちらがベースになっています。
画像で見えている部分はほぼすべてヘアピースになります。
裏面の造りは前項の前髪ありヘアピースとほぼ同じで、スタイル違いの商品になります。
スタイル・長さは、こちらがベースになっています。
上記前髪なしワンレンヘアピース商品2点については、こちらの記事で詳しくスペックなどを解説しています。
気になった方はぜひこちらもご覧ください。
❷ 分け目~後頭部までをカバーするヘアピース
前髪のカバーは不要で、分け目から後頭部を中心にカバーしたい方は、こちらのラインナップが向いています。
前項の商品に比べて髪の長さが短いので、地毛との境目が馴染みやすいよう人毛100%商品を中心にご紹介しています。
以下に、その商品例を並べてみます。
ブライトララのヘアピース(人毛100%/12,000円台~)
こちらは、総手植え商品です。
こちらは、部分手植え商品です。
上記の人毛ヘアピース2商品については、比較一覧表を用いながらこちらの記事で詳しく解説しています。
気になった方はぜひ、こちらもご覧ください。
レオンティーナのヘアピース(人工毛100%/22,000円)
つづいて、老舗ヘアピースブランド「レオンカ」の姉妹ブランド「レオンティーナ」の商品をご紹介致します。
こちらはモデルを見て頂くと分かる通り、50代前後の女性をターゲットとして商品展開をしています。
こちらは、総手植え商品です。
上記スタイルを含むレオンティーナの人工毛ヘアピース商品については、以下の記事で詳しく解説しています。
興味のある方はぜひご覧ください。
❸ 頭頂部のみをカバーするヘアピース
髪の量は普通~多い方で、「とにかく白髪が多くて目立つから隠したい」というケースには、こちらのラインナップが向いています。
髪の量が多い方は、ヘアピースで髪の量が増えてしまうのは困りますよね。
あまり量は増やさず、頭頂部をカバーすることだけに特化した商品ラインナップもあります。
以下に、その商品例を並べてみます。
レオンティーナのヘアピース ショート/ミディアム(人工毛100%/9,500円~)
ショートヘアの方が白髪隠し用にヘアピースを選ぶ時は、長さが20cmくらいまでの商品を選ぶとバランスよく仕上がります。
それ以上長いものを選んでしまうと、見た目のバランスが崩れてしまいます。
ミディアム~ロングヘアの方が白髪隠し用にヘアピースを選ぶ時は、長さが25cmくらいまでの商品を選ぶとバランスよく仕上がります。
上記の2商品については、こちらの記事で詳しく解説しています。
気になった方はぜひこちらもご覧ください。
ヘアピースと地毛の明るさはどう合わせたら良い?
最後に、ヘアピースを自然に使うために重要な「色の選び方=合わせ方」について解説したいと思います。
私がご提案できる方法は、以下の3つになります。
【購入前】候補商品を見るときは「画面の明るさMAXにする」
ヘアピース商品の色選びで一番難しいのが、買おうとしている商品の正確な明るさが分からないことです。
いままでの私の経験上、届いた商品が想像よりも暗かったことはほぼないです。
かなりの確率で、予想よりも明るい商品が届くことが多いです。
この現象が起こる理由は、
・商品の撮影が室内で行われているケースが多いから
・スマホやパソコンの画面上で見ると実際より暗く見えることが多いから
になります。
このような見え方のギャップを小さくする方法として提案できるのが、
商品の明るさを判断するときは、スマホやパソコンの明るさをMAXにして見ること
です。
それによって、屋外で見たときの明るさに少し近づきます。
それでも、予想よりも実物のほうが明るいことはありますが、まずはこの事を念頭に選んでみて下さい。
【購入前】地毛を撮影して商品画像と比較する
次にご提案できるのが、室内と屋外の両方で自身の髪を撮影しておくことです。
大半の場合は、天気の良い日に屋外で撮影したときに一番明るく写り、部屋の中で撮影すると暗く写ります。
この現象を知ったうえで、前項でご提案した「明るくした画面上の商品画像」と「自身の髪の画像上の明るさ」を見比べて、おおよその検討をつけてみましょう。
参考 実例で見てみましょう
これが一例になりますが、私のヘアピースを屋外で撮影したものが以下の写真です。
この商品は、画面上ではこのように見えて販売されています。
私が装着しているのは、以下の「TDB」の商品なのです。
スマホやパソコンの画面環境によりますが、おそらく屋外で撮影した写真の方が明るく見えている方の方が多いのでは?と思います。
この現象を覚えておくと、失敗が少なくなると思います。
【購入後】メーカーの色交換サービスを利用する
上記で色選びの方法をご提案しましたが、それでも思った色と違うものを購入してしまうことはあると思います。
その場合、メーカーさんによっては開封前であれば色交換してくれるところがあります。
今から購入を考えているメーカーで、そういったサービスが行われていないかを調べておきましょう。
その際に、「開封後はNG」など交換してもらうための条件が定められていることが多いので、ポイントを事前に確認しておきましょう。
ピンクエイジの場合【色交換】
ブライトララの場合【色交換】
画像をクリックすると該当ページに飛べます。
レオンティーナの場合【色交換】
今回はブログ内でご案内しているショップのみ明記しましたが、他社さんでも行っている可能性はあるので、ぜひ調べてみて下さいね。
【購入後】人毛100%ヘアピースの場合
※人毛100%商品でも、毛染めを推奨していない商品についてはこの限りではありません。必ず商品公式サイトで事前確認をお願いします。
つづいては、人毛100%ヘアピースを購入後、交換期限が過ぎているなどで返品交換ができない場合の解決方法を書いていきたいと思います。
❶ ヘアピースを毛染めする
❷ 地毛を毛染めする
人毛100%商品で毛染めに対応している商品については、ご自宅でセルフカラーをするか、美容院に持ち込んで、ヘアピースか地毛の色を変える選択肢があります。
美容院に持ち込む場合は、事前に担当美容師さんに相談しておきましょう。
美容師さん側から、「ヘアピースを染めるか地毛を染めるかどちらが良いか」などを提案してもらえると思います。
【購入後】人工毛(人毛MIXを含む)ヘアピースの場合
つづいては人工毛(人毛MIXを含む)ヘアピースを購入後、交換期限が過ぎているなどで返品交換ができない場合の解決方法を書いていきたいと思います。
人工毛を含む商品は、毛染めをすることができません。
よって、購入した商品に地毛の明るさをあわせるしか方法がありません。
この後の対策方法としては、
❶ 購入したヘアピースを美容院に持ち込んで、相談のうえ地毛の色をヘアピースの色に合わせてもらう
❷ あまりに明るすぎて自分に合わない場合は、今回は使用をあきらめて次回の買い物に活かす
という2つの方法になります。
ヘアピースのつけ方・コツに関する記事はこちらにあります
私はこのブログ内に、はじめてヘアピースに挑戦する方向けに「ヘアピースの装着方法」についてかなりかみ砕いた内容で記事を書いています。
ヘアピースのつけ方にちょっと不安がある方、なんかしっかり留まらないなという方は、ぜひ読んでみてください。
私も現在進行系でヘアピースを着用していますので、他にも有用なアイデアが出てきたら都度追記をしたり別の記事で共有をしていく予定です。
まとめ
今回はヘアピースの選び方ポイントについて、現役ヘアピースユーザーの元美容師が解説させて頂きました。
初めて購入される場合は、自分に合う商品の選び方が分からずに決められないケースが多いと思います。
選び方と、購入後に合わなかった場合にどういう選択肢があるのかを知ることで、すこし安心して購入に踏み切って頂けるのではないかと思います。
現在は昔に比べ、ヘアピースはかなりラインナップが豊富になっていますので、必ずあなたに合う形状の商品があると思います。
微力ながら、私のブログがそのお手伝いの一端になればと願っております。
今回の記事が参考になったようでしたら、是非ブックマークをお願い致します。
最後まで読んでいただきまして、まことにありがとうございました。