今回は、ウィッグの「機械植え」と「手植え」では、何がどう違うのか?について、解説していきたいと思います。
結論を簡潔に書くと、こんな感じになります。
機械植えウィッグの特徴
手植えウィッグの特徴
※機械植えと手植えのメリットを生かした商品として、部分手植え製法のウィッグもあります。
本編では、機械植え・手植えのそれぞれにどんな違いがあるのかを比較しながら、詳しく解説していきます。
ウィッグをお探しで、機械植え・手植え・部分手植えのどれを選んでいいか分からない方には、お役に立てる内容になっていると思います!
このブログの運営者にゃんたは、こんな人です。
機械植えウィッグのメリットを手植えと比較しながら解説します
こちらの章では、手植えと比較した時の機械植え製法のメリットを解説していきます。
機械植えのメリット① 安価に入手できる
機械植えのメリットはなんといっても、安価で入手できるところです。
メーカー側は、ウィッグの製法を機械植えにすると大量生産ができ、消費者に商品を安く提供することができます。
消費者側は、自分の条件に合う商品があれば、格安にウィッグを入手することができます。
機械植えのメリット② 色やデザイン展開が豊富で流行を取り入れやすい
機械植えは手作業とは違い、製造のスピードが速いです。
そのため、今季の流行やデザインなどをいち早く取り入れて、商品化しやすい点も大きな特長です。
いろんなメーカーのラインナップを見ていただくと分かりますが、高価な商品ほどベーシックなデザインが多く、安価な商品は流行やトレンドを追うデザインが多くなっていると思います。
機械植えウィッグのデメリット
機械植えウィッグのデメリットは、手植えウィッグと比べて重量が重い・ボリュームが出しづらい、この2点です。
機械植えウィッグが向いているのはこんな人
前項までの説明をまとめると、こんな感じになります。
・気軽に使えるお手頃なウィッグを探している人
・豊富なデザインから選んで、普段と違うイメージに挑戦したい人
こんな方には、機械植えウィッグをおすすめします。
機械植え・一部手植えウィッグの商品例
基本的に安価なウィッグは、ほぼ100%機械植えで作られていると思って大丈夫です。
そのため、ここで機械植え商品をすべて取り上げると、かなり数が多くなってしまいます。
こちらでは大人の女性を対象に、だいたい1万円前後のラインナップから、機械植えと一部手植えで作られている商品を取り上げていきたいと思います。
機械植え|医療用ウィッグ 人毛MIX マニッシュラフショート 13,800円(税込)
こちらの商品は、まったく同じ外観で人工毛の商品があります。
そちらがかなりの人気で、「人毛MIXバージョンも作ってほしい」という声が多かったため、ユーザーの声を取り入れて開発されたのがこの商品です。
人気のスタイルなので、サイズもS/M2サイズの展開となっているんです!
≫医療用ウィッグ 人毛MIX マニッシュラフショート 13,800円(税込)
一部手植え|医療用ウィッグ 部分手植えセンターパートボブ 15,980円(税込)
こちらは、前髪なし(いわゆるワンレングス)派からの支持が高いウィッグです。
※まったく同じスタイルで人工毛の商品もありますが、こちらでは大人の女性向けに、人毛がミックスされてより見た目が自然になった商品をご紹介します。
ワンレングススタイルは、前髪の生え際が丸見えになる髪型です。
生え際の見た目が不自然に見えないよう、生え際根本の生地にはフロントレースという特殊な素材を使用しているのが大きな特長です。
≫医療用ウィッグ 部分手植えセンターパートボブ 15,980円(税込)
機械植え|医療用ウィッグ 人毛MIX ルフレボブ 16,800円(税込)
こちらは、全5色展開中の2色(DPK/DBE)がインナーカラー使用デザインなのが大きな特長です。
素材は人毛MIXなので、自然な髪質と流行のデザインの2つを兼ね備えています。
ベーシックの3色(NBK/DBR/CBR)は、お仕事遣いでも全く問題ない外観となっています。
サイズはS/M2サイズ展開・重さは92gと軽めなので、幅広い方に使って頂けるラインナップだと思います。
実はわたしは、2024年9月下旬にこちらルフレボブのインナーカラー使用デザインを入手しました!
こちらの記事で着用レビューを書いていますので、気になる方はぜひご覧ください❤
≫医療用ウィッグ 人毛MIX ルフレボブ 16,800円(税込)
一部手植え|医療用ウィッグ 部分手植え 人毛100% ナチュレシリーズ 選べる3タイプ 23,800円~43,800円(税込)
こちらは、人毛100%ながらも、必要な部分のみ(生え際から頭頂部)に手植えを採用することで、コストカットに成功している商品です。
人毛100%のウィッグは、手植えの割合を増やすほど価格が高くなります。
ブライトララでは、人毛100%ウィッグを安く入手したいユーザーの声に応えて、こちらのナチュレシリーズを開発しました。
販売開始以降、根強い人気を保っています。
≫医療用ウィッグ 部分手植え 人毛100% ナチュレシリーズ 選べる3タイプ 23,800円~43,800円(税込)
ここまでが、機械植えウィッグの商品ラインナップ例です。
他にも機械植えウィッグ商品はたくさんありますので、気になる方はぜひ「ウィッグ・エクステ Brightlele」公式サイトを覗いてみてくださいね!
手植えウィッグのメリットを機械植えと比較しながら解説します
こちらの章では、機械植えと比較したときの手植え製法のメリットを解説していきます。
手植えのメリット① 軽い
手植えウィッグの一番のメリットは、機械植えと比べて重量が軽いところです。
軽さの理由は、その製法にあります。
こちらでは、いちばんわかりやすい、製法上の見た目の違いをお見せします。
手植えウィッグの裏面(内側)は、こんな造りになっています(手植えウィッグ商品の説明を引用)。
メッシュみたいな布地に、1本~数本の髪の毛を植え付ける(結びつける)作り方をするのが、手植えウィッグです。
気が遠くなる作業ですが、職人さんが手作業で行っています。
下記は、私物の部分手植えウィッグの外観です。
手植え部分の根本に、限界まで近づいて撮影してみました。
よく目を凝らしてみると、根本が毛穴のように見えるのが分かると思います。
こちらは、私物ウィッグの手植え部分裏面(内側)です。
メッシュのような生地になっているのが分かると思います。
上記画像は、下記商品の裏面になります。左がモデルさんの着用画像で、右側は私です。
上記画像で使用している商品について、参考までにこちらでご紹介しておきます。
≫医療用ウィッグ 部分手植え人毛MIX サラシリーズ 選べる3タイプ 29,800円(税込)
一方で、機械植えウィッグの表面根本を探ってみると、こんな感じになっています。
細い帯状の布に、ミシンで毛束が縫い付けてあります。
こちらは、機械植えウィッグの内側外観です。
横向きに、帯状の毛束が配置され縫われているのが分かると思います。
上記画像にあるように、帯状の毛束を幾つも重ねて、ウィッグの形に作り上げるのが機械植え製法です。
髪の毛以外に布の帯が付くため、手植えよりも重くなります。
手植えのメリット② ボリュームを出しやすい
こちらは、私物の手植えヘアピースの根本を撮影したものです。
手植えは、根本に対して髪の毛を垂直に植えるので、立ち上がりがつきやすくなっています。
下記画像は、上記のヘアピースの着用画像です。
前髪を根本から網カーラーで巻いて仕上げていますが、ふんわり立ち上がっています。
私がこのヘアピースを使うときは、網カーラーで根本までしっかり巻いて、ドライヤーで軽く熱を入れて、冷めるまで放置します。
放置中は、メイクや家事など他のことをして過ごします。
メイクが終わったくらいに外すと、しっかりカールがついてくれます。
アイロンやコテを使うのが苦手な方でも、簡単にカールをつけやすいのが、手植えの良いところです。
上記画像で使用している商品について、参考までにこちらでご紹介しておきます。
≫手植え トップカバー) シースルーバング ルーズCカール 16,500 円(税込)
一方、機械植えウィッグは、髪の毛が全部下を向いた状態で、帯状の束で植えられています。
下向きで植えられているものを上に向けてセットするのは、ちょっと難しいです。
普段からコテやアイロンを使い慣れている方であれば、機械植えウィッグでもカールをつけられるかもしれません。
不慣れな方が機械植えウィッグで、ボリュームを出したり前髪にカールをつけようと思うと、ちょっと練習が必要かなと思います。
手植えウィッグのデメリット
手植えウィッグのデメリットは言うまでもなく、作るのに手間がかかるぶん、機械植えと比べて高額になる点です。
手植えウィッグが向いているのはこんな人
前項までの説明をまとめると、こんな感じになります。
・着用感が軽いウィッグを選びたい人
・前髪や頭頂部に手軽にボリュームを出したい人
こんな方には、手植えウィッグをおすすめします。
手植え・一部機械植えウィッグの商品例
こちらの章では、総手植え商品と、ほぼ手植えと言っても良い一部のみ機械植えを採用した商品のご紹介をしていきたいと思います。
総手植え | 医療用ウィッグ ナチュラルボブディ 13,800円(税込)
こちらは、販売からけっこう時間が経っているにも関わらず、根強い人気がある商品です(販売開始は2019年頃のようです)。
形が定番のボブディスタイルなので、年代を問わず使いやすい点と、総手植えながら1万円台前半で入手できる点が特長だと思います。
≫医療用ウィッグ ナチュラルボブディ 13,800円(税込)
総手植え | 医療用ウィッグ 人毛MIX総手植え大人カールショート 24,800円(税込)
こちらは、50代以降の大人の女性をターゲットに作られたデザインです。
全体の毛先にはカールがついています。
こちらは前項の商品と違い、人毛が含まれている点が大きな特徴です。
人工毛に人毛がプラスされることで、髪質の外観が一気に自然になります。
≫医療用ウィッグ 人毛MIX総手植え大人カールショート 24,800円(税込)
一部機械植え | 医療用ウィッグ 手植え2wayバング レイヤーカールセミディ 19,800円(税込)
ここから後の商品は、総手植えではないものの、一部を除いては手植えで製作されているウィッグをご紹介していきます。
こちらの商品は、生え際部分にフロントレースが採用されているのが大きな特長です。
前髪の生え際が見えた時の外観の自然さを追求した商品になります。
襟足部分はあまり見えないため、手植えにする必要性が低いです。
コストを下げるため、えりあし部分には機械植えを採用しています。
≫医療用ウィッグ 手植え2wayバング レイヤーカールセミディ 19,800円(税込)
一部機械植え | 医療用ウィッグ人毛MIX シャルムショート 23,800円(税込)
こちらは、襟足部分を除いたほとんどの部分が手植えの医療用ウィッグです。
そして、人毛MIXウィッグになります。
特にショートスタイルは、頭頂部をふんわりさせたほうが形が綺麗に見えるので、手植えを選ぶメリットは大きいと思います。
インナーカラー入りデザインの色もあります(DPK/DBEの2色)。
≫医療用ウィッグ人毛MIX シャルムショート 23,800円(税込)
ここまでが、手植えウィッグの商品ラインナップ例です。
他にも手植えウィッグ商品はありますので、気になる方はぜひ「ウィッグ・エクステ Brightlele」公式サイトを覗いてみてくださいね!
手植えと機械植えの特徴比較表
最後に、手植えと機械植えのポイントを理解できるよう、特徴比較表をつくってみました。
あくまでも、手植えと機械植えを比較したときの一般的な傾向だと考えてください。
それぞれの特徴が理解できれば、自分のニーズに合わせた製法のウィッグを選ぶこともできます。
機械植え | 手植え | |
ボリューム 感 | ペタンとしやすく ボリュームを出しづらい | ふんわりした ボリュームを出しやすい |
値段 | 安価 | 高価 |
重さ | 重い | 軽い |
外観 デザイン | デザイン展開が豊富 | 保守的でベーシックな デザインが多い |
機械植えと手植えで迷ったときは、自分はどこを優先したいのかを考えてみましょう!
価格・重さ・デザインなど、人によってウィッグに求める優先順位は変わります。
迷ったらもう一度前の章に戻って、それぞれの製品を見比べてみましょう!
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まとめ
今回は、機械植えと手植えでは、ウィッグは何がどう違うのか?について、40代元美容師で現役ウィッグユーザーの私が解説させて頂きました。
最初はパッと見て違いに気づかないかもしれませんが、ウィッグを長く使うようになると、だんだん違いが理解できるようになります。
とくに、ウィッグを長く使う予定の方には、知識を持って自分に合う商品を見つけて頂きたいと思います。
予算・用途に加え、自分自身の「こうなりたい」を叶えてくれるウィッグと出会えるよう、少しでもお役に立てればと思います。
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最後まで読んでいただきまして、まことにありがとうございました。
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