今回は、ウィッグを「医療用」として使う予定の方に向けて、医療用ウィッグの使用スケジュールについて、詳しく解説していきたいと思います。
私の実体験をもとにお伝えしていきますので、これから医療用ウィッグを使う予定の方には、非常に参考にして頂ける内容になっていると思います!
医療用ウィッグ着用開始から終了まで、ざっくりとした流れを書くとこんな感じになります。

このブログの運営者にゃんたは、こんな人です。
医療用ウィッグの「使用スケジュール」は?
医療用ウィッグの「使い始め」から「脱ウィッグ」まで、一般的にどんなスケジュール感になるのかについて、解説していきたいと思います。


こちらでは私の実例を元に、解説をしていきます。
医療用ウィッグの「使用開始時期」は?
私が医療用ウィッグの使用を開始したのは、脱毛を伴う投薬治療の2クール目以降でした。

これは、どんな治療なのかによっても、少し変わってきます。
共通して言えることは、投薬治療開始から2週間前後から、少しずつ脱毛が始まるケースが多い という点です。
その後は、治療を重ねていくごとに脱毛が進行していく形になります。

ここから先は、どのタイミングでウィッグを使い始めるのか、外観などを見ながら自分の判断で決めていくことになります。
ウィッグ以外に医療用帽子・ケア帽子も活躍します
外出時にウィッグを使う方でも、自宅で過ごすときには医療用帽子・ケア帽子を使うケースが多いです。
ウィッグを使う意義のなかには、他の方への外観のケア(アピアランスケア)の要素が大きいからです。

自分一人のときや、身内や仲の良い友達と過ごす空間では、かぶり心地がラクな医療用帽子を選ぶ方が多いです。
医療用帽子については、用途別の人気商品について別の記事で詳しく解説しています。
ウィッグのシャンプー方法については別の記事で解説
ウィッグを使い始めると、シャンプーのやり方や頻度について、調べることになると思います。

当ブログでは、ウィッグやヘアピースの洗い方についての記事も書いています。
気になる方はぜひこちらも読んでみてくださいね。
治療終了後は「いつから髪の毛が生えてくる」の?
おそらくほとんどの方は、こちらが一番知りたい内容であると思います。

髪の毛には「ヘアサイクル(毛周期)」があり、健康な状態であれば1ヶ月に約1cm伸びます。
ただし、投薬治療終了後しばらくの間は、毛根が薬剤の影響を受けています。
そのため、元の髪質とは変わって生えてくるケースも多いです。
具体的には、かなりのくせ毛で生えてきたりします。

これは時間とともに軽快していき、徐々に元の髪質に戻って発毛するようになります。
医療用ウィッグは「いつ外せるようになる」の?
こちらも、非常に気になるポイントだと思います。

前項でお話した通り、基本的には髪の毛は1ヶ月に約1cm伸びます。
「いつ外せるようになるか」に関しては、イコール「人からどう見られたいか」という、自身の「価値観」によるところも大きいです。
たとえば私の場合は、実際に脱ウィッグをしたのが、最後の治療から約半年後です。
これは、平均からするとかなり早いほうだと思います。
実際に、最後の治療から半年後に撮影した写真が、こちらです。
私はこの長さで、脱ウィッグをしています。


私はこの長さで、普通に電車に乗ったり買い物に行ったりしていました。
意外に人は、他人の髪型についてそこまで気にしていないです。
これを見たときに、どう感じるかは人それぞれになります。
このように、どのように感じていつ脱ウィッグするかは、個人の価値観に委ねられます。
脱ウィッグしたい時「美容院はどうしたらいい」?
そろそろ「脱ウィッグをしたいな」と思ったとき、まずは「美容院をどうしたら良いか?」について、悩む方が多いと思います。

脱毛してから一度も美容院に行っていない場合、まずは襟足付近の伸びが気になると思います。
このときは、以下の2点がポイントになると思います。
おそらく、ある程度長く美容師をやっている方であれば、「脱ウィッグ後のカット」をした経験は、持っていると思います。

久々の美容院で不安がある場合は、まずは以前の担当美容師さんに電話で相談してみると良いと思います。
そこでもし、以前のお店では自身の要望に「応えられそうにない」ようであれば、別のお店を探しても良いと思います。

最近のウィッグ専門店では、提携美容院を持つところが多いです。
「個室対応OK」の美容院や、「医療美容師」という民間の資格を持つ技術者を置いている美容院もあります。
参考情報として、こちらではウィッグ通販ショップ「ブライトララ」の提携サロン一覧を貼っておきます。
リンク先から、全国の提携サロンのHPをご覧いただけます。

ウィッグショップが提携する美容院は、ウィッグのカットはもちろん、脱ウィッグ後の地毛のカットも得意とするところが多いですよ!
【番外編】脱ウィッグ時に「セルフバリカンする」方法も
私は元美容師なので、ある程度カットについての知識があります。
そのため、脱ウィッグ時点では、主人のバリカンで襟足部分を「セルフカット」していました。

家庭用バリカンには、所定の長さよりも短くならないよう、長さ別ストッパーがついているので、そこまで大きな失敗はしないと思います。
ご家庭で、ご主人やお子さんのカットを家庭用バリカンで行なっている方は、私のようにセルフで襟足まわりを軽くするという手もあります。
家庭用バリカンとは、こういった商品のことです。


女性がバリカンを入れる場合は、襟足まわりの短いところで6〜9ミリくらいの間が多いです。
全体が生え揃うまでの間であれば、セルフバリカンでもそこまで致命的なミスには繋がらないと思いますよ。
医療用ウィッグの「寿命はどのくらい」?
続いては、医療用ウィッグの「寿命」についてお話していきたいと思います。
一度購入した医療用ウィッグは、どのくらいの期間使えるのでしょうか?

医療用ウィッグの「寿命」はズバリ、その人のライフスタイルによって、大きな差が出てきます。
具体的には、毎日着用してフルタイムの仕事に行くのか、休職してほとんど外出しないのかなど、着用頻度によって大きく変わります。

ほかには、どのくらいのスパンでシャンプーするのかなど、メンテナンス頻度によっても、消耗の早さが違ってきます。
ここでは、私の経験を一例としてお伝えします。
- 1回目の治療は休職中・2回目の治療は専業主婦
- 治療中は体力維持のため毎朝1時間のウォーキング
ウォーキングで毎日ウィッグを使用 - 年間平均で、ウィッグのシャンプー頻度は半月に1度程度
- 上記の条件で1年半程度使用したが、それほど消耗はしていない
これが私の実例になります。
たとえば、在宅勤務中心の働き方をしていて、毎日長時間ウィッグを着用しない方であれば、おそらく私と同様に、ウィッグの寿命は長くなると思います。

逆に、通勤などでほぼ毎日着用される方の場合は、メンテナンス頻度も増えるので、寿命も短くなる傾向です。
これは医療用ウィッグに限ったことではなく、服や靴・バッグなどと同じ考え方です。

治療中の過ごし方が予測できると、必要なウィッグの質や個数が見えてくると思います。
医療用ウィッグは「トータルでいくつ必要」?
「医療用」としてウィッグを準備する場合、頭を悩ませることの一つに「ウィッグは何個購入したら良いのか?」があると思います。
これも前項と同様で、「どんな用途で、どの位の頻度で、ウィッグを使う予定なのか?」で変わります。
私の例で行くと、下記画像が私が「医療用」として使用していたウィッグ達になります。

えっ、こんなにたくさん必要なの??すごいお金が掛かりそう…
と思うかもしれません。
ただし、上記ウィッグは1つあたりの平均が3,000円前後の、安価なファッションウィッグです。

私の場合は、治療で脱毛しているあいだに「出社」する必要がなかったので、安価で華美なウィッグでも乗り切ることができたのです!
下記も、私が脱毛中に金髪ウィッグをかぶって初詣に行ったときの写真です。
結構、ウィッグ生活を満喫していますよね。


色々な方の経験談を聴いてみると、ウィッグを何個購入したとしても、実際に使うのは、そのなかの1~2個に落ち着くケースが多いようです。
使い始めると分かるのですが、好みに合うものをヘビロテし、好みに合わないものは、結局ほとんど使わなくなるケースが多いです。

ウィッグの購入の際は、どなたにも予算などの条件があると思います。
こちらの記事を参考にしつつ、よく考えて頂ければ幸いです。
地毛が伸びたのに「頭頂部が薄い場合」は?
治療が終わってだいぶ経っても、残念ながら「頭頂部にしっかりした髪の毛がなかなか生えてこない」ケースもあります。

これは薬剤の影響や、閉経によるケースなど、さまざまな要因が考えられます。
このとき、おそらくほとんどの方は、襟足周りの髪の毛はしっかり生えていると思います。
頭頂部が薄いために、脱ウィッグに踏み切れないケースが非常に多いです。
頭頂部の髪の毛がなかなか伸びない時の選択肢としては、以下の2つをご提案できます。
- 頭頂部周りが伸びるまで、フルウィッグを使い続ける
- 新しく、ヘアピースを使い始める

実際に現在の私は、ヘアピースとフルウィッグを併用しています。
真夏から秋にかけての暑い時期は、ヘアピースを中心に使い、寒い時期はフルウィッグを中心に使用しています。
下記は、冬場を中心に使用しているフルウィッグの着用画像です。

続いて下記は、暑い時期を中心に使用しているヘアピース着用像です。
ヘアピースをつけた状態で、髪をひとまとめにしています。

暑い時期だけでも、ヘアピースという選択肢が増えると、体感的にはかなりラクになると思います。
もしも、前回購入したフルウィッグに近い色や明るさのヘアピースを購入したい場合は、ショップに問い合わせをすると、提案してもらえると思います。

当ブログでは、脱ウィッグ後に使えるヘアピースに関する記事も取り上げています。
医療用ウィッグ関連記事はこちらにもあります
医療用ウィッグに関するノウハウについては、別の記事で詳しく解説しています。
医療用ウィッグについて、なにかわからないことがあったらお役に立てるかもしれません。
ノウハウ系はこちら。







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